2022年10月25日20:00
インテリジェント ウェイブ(IWI)は、メディアデータやテキストデータなどさまざまなインプットデータに対する複合分析を可能にする「AIMD(エイムド)」の提供を2022年10月25日より開始した。
昨今、高速かつ大容量通信が特徴の5Gにおける映像、 音声の低遅延配信の普及や、4K/8Kなど映像の高精細化などによって、映像データや音声データといったメディアデータの活用が注目を集めている。諸外国では、監視カメラ等の映像データをもとに情報を分析し、交通事故や交通違反を発見したり、人の流れを管理したり、といった活用がされている。
そうした社会背景に加えて、 IWIでは放送業界向けに4K/8K放送における大量のIPフローデータの監視製品「EoM」を開発。同製品は海外でも採用実績があり、メディアデータの分析ノウハウを蓄積しているという。また、主に金融業界向けに24時間365時間止まらないシステムを提供している。高速のデータ通信とリアルタイム処理を強みとしており、銀行や金融機関にてシステム開発および運用の実績がある。こうしたノウハウと技術を活用することで、分析ソリューション「AIMD」の開発に至った。
AIMDは、映像や音声といったメディアデータのほか、センサーデータを含むテキストデータ、交通や気象情報等のオープンデータを組み合わせてAIで分析し、情報をリアルタイムで活用できる分析ソリューションだ。
利用用途や業種を問わず、映像およびテキストデータがあれば、分析を行うことができる。 また、同製品は、要件にあわせてIWIのエンジニアが分析モデルおよびAIエンジンを調整したうえで、同モデルをハードウェアに組み込んだ状態で提供する(希望に応じて特殊なモデルの組込み可能)。そのため、利用者の負荷をかけず、 分析を開始することが可能だとしている。
具体的な活用シーンとして、工場、インフラ設備等に対するサーマルカメラや集音マイクによる設備の温度異常監視や異音監視、設備やセンサーが収集するログ情報等をAIMDで収集し、それら情報のリアルタイム相関分析を実施する。センサーから収集した情報と相関分析を行うことで、1つの情報だけでは予知できなかった故障予測や、生産ラインを流れる不良発生率を軽減することができるという。
また、監視カメラの映像データと位置情報データから、通常ではありえない経路での侵入が確認された場合に検知する。アラートシステム等と連携することで、リアルタイムで監視センターや任意の端末へ通知することが可能だ。また、こうした情報を不審者情報等と組み合わせることで、地域の安全性向上といった用途にも活用可能だとしている。
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ペイメントナビ編集部
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