2023年5月16日16:10
クレディセゾンは、インド子会社である Kisetsu Saison Finance (India) Pvt. Ltd.について、外部資本の調達や将来的なインドにおける上場も含めた総合的な資本戦略について検討を開始したと発表した。
クレディセゾンは、2018 年初にインド市場への参入を決定、翌年にレンディング事業を開始して以降、積極的に投資を行ってきた。現時点まで、同社およびシンガポールに設置の同社IHQ( International Headquarters )であるSaison International Pte. Ltd を通じ、Kisetsu Saison に対して累計約 250 億円の出資を行っている。また、現地での信用力(長期信用格付 AAA)を最大限に活用した資金調達に取り組んだ結果、Kisetsu Saisonの2023年3月末現在の調達額はインド国内金融機関からの借り入れを中心として約800億円に上り、その借入先はインドおよび日本のトップ銀行約25行と複数に渡る。
2022年度は事業面も順調に拡大し、事業開始から3年半足らずで貸付債権残高約1,000億円(前年同期比273%)、純収益約100億円(同 444%)、事業利益約18億円(同 293%)と伸長した。一方で、提携レンディングを主とする戦略により貸付債権リスクは、90日以上延滞率 0.5%以下と極めて低く抑えることができている。2023 年度はこうした事業モデルをさらに進化させながら、事業規模を倍増させる目標を掲げている。また、事業の継続的な成長に注力しつつも、収益性の向上も目指す。
なお、将来的な上場の検討にあたっては、Kisetsu Saison が上場後も同社の重要な連結子会社であることを前提とする予定だ。また、上場日等の詳細は未定であり、インドの当局又は証券取引所による必要な承認が得られない可能性や、今後の準備過程における同社グループの検討の結果その他の事情により、上場を行わないという結論に至る可能性もあるとした。また、Kisetsu Saison の上場が行われたとした場合における同社の業績等へ与える影響は未定だ。
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ペイメントナビ編集部
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