2023年9月13日9:48
トヨタファイナンシャルサービス(TFS)は、昨年に引き続き愛知県が実施する「マルチモーダルサービス導入実証事業」を受託し、名古屋東部丘陵地域を中心とする地域およびセントレアを中心とする知多地域にて、TFSが全国展開するスマートフォン向けマルチモーダルモビリティ サービスアプリ「my route(マイルート)」を活用した実証実験を2023年9月15日より開始すると発表した。
愛知県は、移動手段の最適化により混雑緩和や環境負荷低減など様々な効果が期待できるMaaSについて、ジブリパーク開園により国内外から多くの来訪者が想定される名古屋東部丘陵地域を中心とする地域を対象として、社会実装に向けた取組を2020年度から実施している。今年度は、セントレアを中心とする知多地域も対象に加えて実証実験を行い、MaaSの普及促進に向けたサービス拡充により、持続可能なMaaSアプリとなることを目標としている。
TFSは、対象地域の商業施設来訪時やイベント開催時のクーポン配信、観光施設等のスポット情報、周遊ルートの提供、街の活性化に向けた移動したくなるきっかけづくり、および予約・決済サービスの提供などに取り組む。今年度は、アプリ内で購入可能なデジタルチケットのラインアップを拡充し交通チケットと施設系のセット券の組成や施設券の新規組成などを進める。また、クーポン施策ではジブリパーク第2期エリア開園に合わせ、愛知県のリニア沿線活性化事業と連携する。また、愛知県が総合支援するPRE-STATION Ai所属のスタートアップ企業の一部企業やセントレアとの連携も含め、リニモ沿線およびセントレア界隈の周遊促進施策など新たな取り組みを予定している。
なお、「my route」は、サービス提供エリアを順次拡大しており、現在全国14エリアで展開している。同実証実験の事業終了に伴い一部のサービスは終了となるが、「my route」の基本機能は実証期間以降も愛知県で継続して提供し、さらなるサービス拡充に取り組むという。
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ペイメントナビ編集部
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