2024年4月2日8:30
東京シティ競馬(TCK)では、大井競馬場内の現金投票端末にQRコード決済機能を追加し、2023年12月4日から「PayPay」でのキャッシュレス決済にて勝馬投票券を購入できるようになった。現金投票端末におけるQRコード決済導入は公営競技初だ。
20~30代でキャッシュレス化求める声
アンケートでもニーズが高いPayPay導入
これまで、大井競馬場での勝馬投票券購入は現金のみ(G-FRONT指定席等での現金チャージ式キャッシュレス投票を除く)となっていたが、キャッシュレス決済の普及状況を踏まえお客様の利便性向上を図るため、競馬場内の現金投票端末(一部)にQRコード決済機能を追加した。
TCKがQRコード決済を導入した背景として、「キャッシュレス化がひろく普及するようになり、競馬場においても現金以外の決済手段を提供することにより、お客様の利便性向上を図ることを目的としています。また公営競技では初導入(インターネット投票を除く)となるため、話題となることによる売上増も期待しているところです」と説明する。
利用者のアンケートでは20代~30代を中心にキャッシュレス決済を求める声が多くなっているそうだ。PayPayを導入した理由として、「国内のQRコード決済市場において約3分の2のシェアを占めていること、またお客様アンケートでもニーズが高かったため」だという。また、リリース後からSNSを中心に反響が大きく、導入後も利用者には喜んでもらっていると感じているそうだ。
なお、勝馬投票券のキャッシュレスに関する規制については、ギャンブル等依存症対策の観点からクレジットカードの使用を制限(残高からのみ購入可能)しているほか、利用限度額も設定できるようにしているそうだ。
キャッシュレス対応の機器面での対応として、現金投票端末機にQR読み取り機能を搭載する改修を行った。
今後については、「お客様の利用状況や反応を見ながらとなりますが、利用可能な投票所を増やすことや他の決済手段の追加などが考えられます」とした。