三井住友銀行と三井住友カード、「Olive」開設500万件達成も成長は道半ば、総合金融力拡充に向けた今後の展望とは?

2025年5月2日8:00

三井住友銀行と三井住友カードは、2025年3月に個人向け総合金融サービス 「Olive(オリーブ)」が、開始から約2年でアカウント開設 500 万件を突破したと発表した。これまでの取り組みの成果や利用者の傾向、現状の課題、今後の展望について、三井住友カードマーケティング本部長 伊藤亮佑氏に話を聞いた。

三井住友カードマーケティング本部長 伊藤亮佑氏。4月17日開催のOlive 500万アカウント突破感謝イベントにおいて(取材は後日実施)

計画より速いペースで500万会員達成
相対的なコスト削減も

――Oliveがアカウント開設500万件を突破したが、どう評価する。
伊藤:2023年2月にOliveを発表した際、5年で1,200万を目指すと発表しましたので、2年で500万という数字は計画より良い推移です。また、サービス開始時に口座やクレジットカードなど、利用率の目標を社内で立てていましたが、こちらも順調です。口座開設者のうちカード決済される方、SBI証券を使う方はOlive開始前に比べると多くなっています。

旧Vポイントは三井住友カードの会員を中心としたものでしたが、2024年4月から「青と黄色のVポイント」もスタートしたことで、獲得や利用を伸ばすドライブになったと思います。

――実際に現在の獲得コストは窓口等と比べてどの程度削減されたのか?
伊藤:口座開設数が圧倒的に増えている中、1件獲得するコストが増えているわけではありません。通常、会員をたくさん獲得する場合、1件当たりのコストは増えると思いますが、それも抑えられています。また、銀行振り込みにお越しになったり、ATMをご利用したりする方も減っていますので、相対的なコスト削減につながっています。ただ、それを目的にしているというよりは、お客様に便利にお使いいただきたいです。

事業採算面も順調
新規口座開設数もアップ

――Oliveの構築コストの回収は計画通りに進んでいるか。
伊藤:銀行やカードなど、SMBCグループで横断した形でOliveの事業採算を見ていますが、かなり順調です。

――Oliveは20代などの若年層に好評ということだが、それ以上の世代の反響はいかがか?
伊藤:もともとOliveは、20代のファースト口座をお作りになられる方、30、40、50代の証券口座目的の方などをターゲットとしていました。数は20代以下が5割と順調ですが、30代以上の世代も同様に伸びており、想定通りです。20代は給与口座などの利用が多いですが、30代以上の世代の方はSBI証券や当社のクレジットカードを紐づけてお使いいただいている傾向があります。フレキシブルペイの利用は、クレジットやデビットそれぞれで目標をもっていますが、こちらも順調です。

新規申し込みと既存の三井住友銀行の口座利用者からの切り替えの割合は5対5となっており、想定通りです。

現状の課題、「Visa Flexible Credential」の注目は?
「Trunk」でサービス設計ノウハウ生かす、今後の展望

――現状のOliveの課題について聞きたい。

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