JAL初の富裕層向けクレジットカード「JAL Luxury Card」を発行する理由とは?

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2025年8月1日8:00

JALカードと異なる若年アクティブ層の入会を想定

日本航空(JAL)、Black Card I、アプラスの 3 社は共同で、最上級の価値を提供する「JAL Luxury Card」および「JAL Luxury Card Limited」(招待制)を 2025 年 8 月 1 日に発行受付を開始すると発表した。3社では記者説明会を開催し。金属製カードを採用したJAL Luxury Card のデザイン、特典内容に加え、JAL が初めて富裕層向けカードを発行するに至った背景や戦略的意図、そしてブランドの未来について紹介した。

右から2人目から順にアプラス 代表取締役社長 嶋田 貴之氏、日本航空 執行役員 マイレージライタル事業本部長 大森 康史氏、Black Card I 代表取締役 CEO 菊地 望氏

JALマイルライフで日常利用促進
貯めたマイルで非日常体験

日本航空 執行役員 マイレージライタル事業本部長 大森 康史氏がJALグループの事業ポートフォリオ戦略について説明した。JALグループの事業は、フルサービスキャリア、貨物・郵便、LCC、マイルライフ・インフラという、大きく4つの事業領域で構成されている。この中で航空事業が大きな打撃を受けて以降、LCC、マイル・金融・コマ―スで、フルサービスキャリア以外の事業を成長ドライバーとして、事業ポートフォリオの多様化を進めている。

今年度はこうした事業構造改革の着実な進展に加え、インバウンドを中心として、国際旅客需要の回復もある形で、年度で約2,000億円のEBIT達成に向けて、順調に進捗している。

成長ドライバーであるマイルは金融事業の核になっているが、さまざまな生活シーンも含め、JALマイルライフ構想を進めている。大森氏は「JALマイルライフでは日常でマイルを貯めて、非日常でマイルを使うシーンを拡大することによって、お客様の人生をより豊かにする日常を目指しております」と話す。

例えば、JALカードやJAL Payなどの決済機能、JAL光やJALモバイルといった生活インフラのように、日常生活のさまざまなシーンでマイルが貯まるサービスを拡大している。また、マイルを貯めるシーンでは、特典航空券に加えて、限定席でのスポーツ観戦やミュージカルなど、日常でコツコツ貯めたマイルをワクワクする非日常体験で、利用できる特典を増やしている。JALのマイルは1ポイント1円で使えるのが基本となる共通ポイントとは異なる独自の魅力があり、今後もマイルを貯める、そして使うシーンを拡大していくことで、利用者のウェルビーイング向上の役に立つことを目指す。今回、Black Card I、アプラスと富裕層向けクレジットカード事業を展開する理由は、それを加速させる重要な戦略だと考えたからだ。

初の富裕層向けカード展開
JAL機体を想起させるメタル素材

現在、JALが提供する決済手段には、エントリー層向けでグループのJALペイメントポートが提供する年会費無料のプリペイドカードであるJAL Pay、JALカードの普通カードなどがある。また、マイルを貯める意欲の高い人に向けては、CLUB-Aゴールドカード、プラチナ、2カ月前にJCBと提携して発行開始したプラチナProがある。大森氏は「しかしながら、これまで富裕層向けのカードは提供ができておらず、ショッピングでよりたくさんのマイルを貯めたい、もしくはJALが提供する最上級のサービスを受けたいというお客様のご期待には応えられていませんでした」と述べる。

今回JALと連携するBlack Card Ⅰは米国で発足し、日本でもすでに約10年にわたりサービスを展開している。同社が利用者に提供するサービスとラグジュアリーな体験は、「まさにJALがお客様に日常・非日常の双方で提供したいもの」(大森氏)だという。

「JAL Luxury Card」「JAL Luxury Card Limited」は、相当な手間と時間をかけて作成したカードだという。

同カードは、JALの機体を想起させる重厚感のあるメタル素材を採用。その中央には、JALの象徴である鶴丸が、日本の伝統工芸・鎌倉彫をモチーフにした繊細な兆個機技術によって施されている。「持つだけで品格を感じていただけるものになっていると思います」(大森氏)。特に、完全招待制である「JAL Luxury Card Limited」は、JALブランドを象徴する深紅の赤色を基調にデザインされ、漆をイメージした特殊仕上げで気品と存在感を一層引き立たせるそうだ。

日本航空 マイレージ事業部 稲村氏がカードの商品性について説明した

同カードの商品性として、マイルの還元率は、「JAL Luxury Card」が100円ごとに1.25%、「JAL Luxury Card Limited」は100円ごとに1.5%進呈となり、「JALが展開するカードのうち、最も高い還元率を実現しています」(大森氏)。ともにLife Statusポイントは2,500マイルごとに5ポイント、加えて、年間利用額に応じて1,000万円につき75ポイントを進呈している。

「JAL Luxury Card」は、カードを所持するだけでJMBの「クリスタル」ステイタスを自動付帯している。また、「JAL Luxury Card Limited」においては、毎年進呈される50,000 FLY ONポイントにより「サファイア」ステイタスが確定。さらに、既存のFLY ONポイントとの合算で最高ランクの「ダイヤモンド」ステイタスも目指せる。

加えて、Luxury Card特典として、「JAL Luxury Card」は、Black Card相当レベル、「JAL Luxury Card Limited」はGold Card相当レベルを付帯した。具体的に、24時間365日対応コンシェルジュ(LINE/メール/電話)、トラベル系ステータスマッチ、人気店でコース料理最大3名分無料、ソーシャルアワー(会員同士の交流イベント)といった特典を付帯している。大森氏は「「これを上回るものはなかなかない」と同カードに自信を見せた。

若年アクティブ層の指示受けるラグジュアリーカード
1,000枚の試作から数十枚が納得のデザインに

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