2014年8月4日13:56
インコム・ジャパンは、伊藤忠商事が発行元となり提供する「Skype(スカイプ)サービスの決済手段」として使用可能なプリペイドカードの取り扱いを開始すると発表した。同カードはインコム・ジャパンのPOSA技術(POSレジで支払いが確定した時点で商品などを有効化する技術)を導入したコンビニエンスストアにて、2014年8月4日より順次発売されるという。
Skypeは、インターネット通話などのコミュニケーションを楽しむことができるソフトウェアだが、Skypeプリペイドカードを使って、Skype同士の無料通話以外に日本を含む世界各国の固定電話や携帯電話との低価格通話機能、ボイスメール機能や転送機能などの有料サービスを利用することが可能となる。
今回、インコム・ジャパンが取り扱いを開始するSkypeプリペイドカードは、Skypeクレジットを購入する「Skypeプリペイドカード1,000円」、「Skypeプリペイドカード3,000円」と8カ国/地域への携帯電話、また日本を含めた60カ国/地域以上への固定電話に無制限に通話できる「世界かけ放題プラン1,100円(1カ月使い切り)」の合計3券種となる。
通常、プリペイドカード類の販売には、仕入れや在庫リスク、金券類の管理負荷といった多くの負担が販売店側に発生する。しかし、インコム・ジャパンが提供するPOSA技術を導入している販売店は、盗難、紛失、仕入れ、在庫、返品などの流通上のリスクを負うことがなくなるという。カードの発行元である伊藤忠商事もインコム・ジャパンの同技術を採用したことから、販売店でのプリペイドカードの積極的な陳列・販売が可能となった。
なお、インコム・ジャパンは、ギフトカードおよびプリペイドカードに関連した技術の提供を行っており、北米を中心に約40万カ所の流通・販売網を構築している。2013年度においては約2.8兆円のプリペイドカード、ギフトカードを流通、販売。インコム・ジャパンの最新POSA技術(InComm’s Point of Sales Activation)は、前払い式製品の販売方法を大幅に改善するとともに、製品を購入する消費者の購入プロセスを大幅に簡素化するなど小売市場における大きな変革をもたらしたそうだ。インコムは米国アトランタを本社とし日本、カナダ、イギリス、韓国などを含む30カ国にて展開している。