2015年12月21日9:08
世界屈指の端末メーカーとして、30年に渡り決済市場をリードしてきたIngenico(インジェニコ)は、カード端末機のシステムと統合されたOS「Telium Tetra(テリウム・テトラ)」をグローバルで展開。決済だけではなく、オーダーエントリーからCRMまで店舗はさまざまな機能を活用可能だ。
HTML5対応アプリケーションを実行
端末には内蔵のカメラを搭載
OS「Telium Tetra(テリウム・テトラ)」対応の端末はDesk、Lane、Moveの各シリーズがあるが、すでに提供を開始している。「CARTES SECURE Connexions2015」で展示した、新5000シリーズでは、320×480ピクセルのタッチパネルスクリーンを装備。EMVコンタクト(接触)、コンタクトレス(非接触)、磁気による決済に対応。また、WebKitベースのHTML5対応アプリケーションを実行可能だ。さらに、ハードウェアオプションとして、Wi-Fi、Bluetooth接続に加え、新たに内蔵のカメラも搭載された。
Telium Tetraでは、加盟店がマーケットプレイスから、クーポン、ロイヤリティ、ポイント・割引、デジタル・マーケティング、レジ機能などを提供可能だ。
「従来は決済用のPOS(Point of Sales)としての利用に限られていましたが、これからはレストランで端末を使ってオーダーができます。端末でメニューを選び、キッチンにデータを送って料理を作ることができます。そして、最後に決済端末で支払いができ、割引やクーポンを適用することも可能です」(Ingenico)
ソシエテ ジェネラルやBNPパリバなどが採用
開発者向けのハッカソンを開催
すでにTelium Tetraでは、加盟店として、カルフール、オーシャン、ウォルマートなど、アクワイアラとして、ソシエテ ジェネラルやBNPパリバなどが採用しているという。
来年にはさらに大きなスクリーンの端末の販売も予定している。同社では「Telium Tetra」対応端末として、世界中で2,700万台を販売していきたいとしている。
なお、Ingenicoでは、イノベーションのための初のハッカソンを開催。参加者は、ショッピングを便利にするためのHTML5アプリケーションの開発を競った。