2017年3月10日9:00
米国でモバイル送金といえばVenmo。その勢いは加速度的である。携帯電話番号へ簡単に送金できる利便性が受けて、2016年の送金額は約2兆円に達した。
これに脅威を抱いた米国の銀行は、共同でモバイル送金サービスのZelle(ゼル)を立ち上げた。19行が参加しているが、その第1号としてバンクオブアメリカがサービスを開始した。
Venmo送金は相手の口座に入金されるまで数時間かかるが、Zelleは数分以内に受け手の銀行口座に入金されるのが強み。
バンクオブアメリカではモバイルが最もよく使われるチャネルになっている。現在稼動ユーザーは2,200万人。年間37億件を超える利用がある。
果たしてVenmoの後追いで、どこまでキャッチアップできるだろうか。先行のVenmoはチャット機能や絵文字機能など利用者目線でさまざまなサービスを追加しつづけている。