JapanTaxiが「全国タクシー」アプリにQR決済「JapanTaxi Wallet」機能を搭載

2017年8月21日8:00

アジアからの訪日観光客の利便性を高めるため、AlipayとWeChat Payにも対応

JapanTaxiは、運営している配車アプリ「全国タクシー」アプリに、「JapanTaxi Wallet」機能を搭載し、2017年3月1日よりサービス提供を開始した。タクシー車内に設置したタブレット端末にスマホをかざし、QRコードを読み取るだけで支払い手続きが完了する仕組みで、利用者自身で乗車中に手続きを済ませることができる。また同社では、アジアからの訪日観光客の利便性を図るため、「Alipay」および「WeChat Pay」の取り扱いも開始している。現在、東京都内を走る4,100台にタブレット端末を設置し、両サービスを提供中。これを2020年までに、全国5万台に拡大する計画だ。

乗車中に簡単な操作で支払い手続きを完了
目的地に着いたら降りるだけの「JapanTaxi Wallet」

日本交通グループのJapanTaxiは、運営している配車アプリ「全国タクシー」アプリに、「JapanTaxi Wallet」機能を搭載し、2017年3月1日よりサービス提供を開始した。

JapanTaxi マーケティング部 マーケター 西本裕紀氏

「全国タクシー」アプリ内の「ネット決済」にあらかじめ決済方法を登録しておけば、タクシー車内に設置されたタブレット端末にスマホをかざし、QRコードを読み取るだけで、簡単に支払い手続きが完了する。決済金額(タクシー運賃)が確定する前の乗車中に手続きを済ませることができるため、目的地に到着したら、ただタクシーを降りるだけ。料金を確認したり、手荷物を気にしたりしながら、財布から現金を取り出すといった手間が、一切不要になる。

タクシー車内に設置されたタブレット端末を決済に利用
QR決済「JapanTaxi Wallet」の支払いイメージ

「ネット決済」に登録できる決済手段は、クレジットカード決済(Visa/Mastercard/American Express/Diners Club/JCB)、携帯キャリア決済(ドコモケータイ払い/auかんたん決済)、Yahoo!ウォレット、Apple Pay。

同様のサービスはこれまで、「全国タクシー」アプリで配車手続きをした利用者に対しては提供されていたが、「JapanTaxi Wallet」によって“流し”のタクシーにおいても提供できるようになった。東京都内に限れば、配車によるタクシー利用はわずか7%で、残りの93%は“流し”。「JapanTaxi Wallet」によって、非常に多くのお客様が、到着時の支払い手続きのわずらわしさのない、快適な乗車体験を享受できるようになったわけだ。

「そもそもタクシーを利用する理由は、急いでいたり、大きな荷物を持っていたりするからでしょう。お客様にとって、乗車中に決済手続きを完了できるメリットは非常に大きいと考えています」(JapanTaxi マーケティング部 マーケター 西本裕紀氏)

東京都内の4,100台でサービスを開始し、5万台に拡大へ
東京以外にもサービス提供範囲を広げ、ダウンロード数、利用件数の拡大を図る

現在は東京都内の4,100台でサービスを提供しているが、反響は大きく、毎月顕著に利用件数が増えているという。「JapanTaxi Walletを使いたいがために日本交通のタクシーしか利用しないというお客様もいらっしゃいますし、東京以外にもサービス提供範囲を拡げてほしいという声も多数いただいています」(西本氏)。同社では2020年までに、全国5万台にサービスを拡大する計画だ。

現在、「全国タクシー」アプリのダウンロード数は、30~40代のビジネス層を中心に、320万超。車内のタブレット端末でも「JapanTaxi Wallet」の使い方を説明する動画を流すなどして、アプリの利便性を伝え、より一層、ダウンロード数、利用件数の拡大を図っていきたい考えだ。

Origami Payに加え、AlipayとWeChatPayに対応
韓国のカカオタクシーとも連携

「Origami Pay」「Alipay」「WeChatPay」といったQR決済にも対応

日本交通がタクシー後部座席へのタブレット設置を始めたのは、2016年。このタブレット端末はIoT型デジタルサイネージ「TokyoPrime」と呼ばれるもので、同社がIRIS(同社とフリークアウト社との合弁会社)と共同開発した。

端末設置の当初の主な目的は、広告配信だった。同業他社とは異なりそれまで広告事業に消極的だった同社であるが、審査基準を厳しくした上で、お客様の性別・エリア・時間帯などに合わせた動画・静止画広告を配信するという方針を掲げ、それに伴い端末の設置を決めた。この端末を決済にも活用できないかという発想から、さまざまな施策がスタートしたという経緯がある。

まず着手したのが、アジアからの訪日観光客に向けた決済手段の多様化。「JapanTaxi Wallet」リリースに先立つこと約1カ月、2017年1月27日より、スマホ決済サービス提供のOrigamiと組み、東京都内において、「Origami Pay」および「Alipay」への対応を開始。また同日、アプラスとの連携による、「WeChatPay」への対応も開始した。Origami Payの利用促進策としては、1月末から3月末にかけて、Origamiの原資によりキャッシュバック・キャンペーンを実施。6月には初乗り料金を後日キャッシュバックするというキャンペーンも展開した。

さらに、2017年5月16日には、韓国のカカオとグローバルサービス展開のための業務提携を締結。これによって、JapanTaxiが運営する「全国タクシー」アプリとカカオが運営する「カカオタクシー」アプリにおいて、相互のタクシー配車が可能になる予定だ。具体的には、カカオタクシーアプリから日本現地のタクシーを配車できるようになり、全国タクシーアプリの利用者も韓国においてカカオタクシーを配車することができるようになる。2018年の韓国・平昌(ピョンチャン)冬季五輪開催に向けて、サービス整備を進めていくという。

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