2017年10月5日8:00
三井住友カードとNECの顔認証決済は「CEATEC AWARD 2017」で経済産業大臣賞を受賞
CEATEC JAPAN 実施協議会、一般社団法人電子情報技術産業協会(JEITA)、一般社団法人情報通信ネットワーク産業協会(CIAJ)、一般社団法人コンピュータソフトウェア協会(CSAJ)は、2017年10月3日~ 6日まで、千葉の幕張メッセで「CEAEC JAPAN 2017」を開催している。
IoTタウンの三井住友フィナンシャルグループのブース、およびNEC(日本電気)のブースでは、顔認証を活用した決済サービスが紹介されている。同決済サービスは、同展示会での優れた技術・製品・サービス等を表彰する「CEATEC AWARD 2017」で経済産業大臣賞を受賞した。
NEC の顔認証エンジンである「NeoFace」を活用し、事前に撮影・登録した利用者の顔画像と、店舗や食堂等に設置したカメラで撮影する顔画像を照合することで、本人確認、決済を行う仕組みだ。
三井住友銀行と三井住友カードでは、顔認証を活用した決済サービスの実証実験を実施しており、実用化を目指している。実験を行った三井住友カードでは、顔認証のメリットとして、参加者が具体的な動作をせずに、タブレット側で認証が可能なことも挙げている。
また、非接触決済サービス「iD」の利用が可能な<コイン型iD>を展示。利用者は、2017年9月1日から9月3日に開催されたイベント、初音ミク「マジカルミライ 2017」(会場:幕張メッセ)の公式物販コーナーでの買い物に加え、同会場で開催予定の豪華景品の当たるスタンプラリーに参加して利用できた。さらに、三井住友カードの会員に優待情報を配信し、加盟店店舗へ送客するCLOサービス「ココイコ!」の紹介も行っていた。
三菱UFJフィナンシャル・グループは、ブロックチェーン技術を活用したデジタル通貨「MUFGコイン」を社内で実験している。1コイン=1円の価値を持ち、手数料が安価なP2P(Peer to Peer)送金の実現に加えて、将来的には小数点以下の単位を活用した決済の提供も予定している。
富士通は、ブロックチェーンを活用したスタンプラリーソリューションを紹介。取得したスタンプの価値交換にはブロックチェーンネットワークを活用しており、クーポンやポイント、プレゼント交換のほか、さまざまな価値交換に対応可能な拡張性を有している。
また、イオンフィナンシャルサービスと、同社提供のパーソナルデータストア(PDS)「FUJITSU Cloud Service K5 Personium Service(ケイファイブ ペルソニアム サービス)」をクラウドサービス基盤として利用し、パーソナルデータを所有者自身が管理・運用しながら、その提供するデータ量などに応じて対価を得る情報銀行の実証実験を実施。パーソナルデータの取り扱いにおけるデータ管理方法や仮想通貨などによる個人への還元方法などを検証した。
Lenovoブースでは、アクアビットスパイラルズが展開するスマートプレートを利用した簡易なキャッシュレスソリューションを紹介した。マグネットに書かれているQRコードもしくはNFCタグをスマホで読み取ると、スムーズにWebサイトにアクセス可能だ。