2010年9月30日10:10
由布院温泉旅館組合とイオンは9月29日、「ゆふいん湯歩WAON」を10月22日から発行すると発表した。
由布院は年間400万人以上の観光客が訪れる大分県有数の観光地。90を超える温泉旅館が加盟する由布院温泉旅館組合は、顧客の利便性向上を図るために電子マネーの導入を検討していたという。今回、全国各地の観光施設や商店街などと連携して地域マネーの取り組みをすすめているイオンの電子マネーWAONを導入した。まずは由布院温泉旅館組合加盟の旅館など約100箇所、大分県内のジャスコやホームワイド、マックスバリュなど36店舗でWAONの販売を開始し、順次九州各県のイオンの店舗へ拡大する。なお、カード販売目標は初年度10万枚。由布院の加盟店は旅館・飲食店・土産店など30箇所となっている。
また、ゆふいん湯歩WAONは、電子マネー機能に加え、九州の活性化や観光振興、顧客の生活利便性向上を目的に10月下旬からスタートするICカードを利用した「ぐるっと」サービスも利用できる(関連記事)。同カードは1枚のカードに複数のサービス機能を搭載できるFeliCaポケットを搭載しており、地域共通ポイントや観光スタンプラリー、各種の会員証、診察券など顧客の利便性向上に寄与するサービスの提供が可能となる。
イオンは、WAONを地域の活性化や観光振興などに役立ててもらう取り組みをすすめており、今回のゆふいん湯歩WAONが15枚目の地域カードの発行となる。また、同カードから入金限度額を従来の2万円から5万円に引き上げるとともに、すでに発行している各種のWAONの上限金額も順次5万円にするという。
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