2018年10月25日21:50
セイコーソリューションズは、2018年12月から稼働予定の全銀EDIシステム(ZEDI)に対応する製品として、統合EDIサーバー構築パッケージ「ROS3(ロスキュービック)」のオプションを新たに開発し、2019年3月末より提供を開始する予定であると発表した。
ZEDIは一般社団法人全国銀行協会が金融EDIの高度化に向けた取り組みを進めていくために構築する新しいプラットフォームとなる。国内の企業間送金における総合振込、入金通知、入出金明細通知の電文を固定長電文からXML電文に移行し、支払企業、仕向銀行、被仕向銀行、受取企業の間を中継する。XML電文に移行するため、支払企業は総合振込データに商流情報を加えて送信することが可能となり、受取企業は商流情報をもとに入金消込業務の効率化が図れるそうだ。
「ROS3」は今回の新オプション機能により、ZEDI接続に必要なXML電文への変換、JX手順、クライアント証明書管理機能に対応する。「ROS3」は1994年の発売以来、金融・流通など2,900本以上の導入実績があるEDI構築パッケージとなる。用途に合わせオプションを組み合わせることで複数の通信手順を一元管理でき、既存システムへの影響を最小限に抑え企業間のデータ交換を実現する。
2024年1月のISDNデジタル通信モードのサービス終了予定に伴い、全銀協が制定した「全銀協標準通信プロトコル(TCP/IP手順・広域IP網)」にも対応し「全銀TCP/IP(広域IP網)オプション」として提供している。