後払い決済「Paidy」が日本旅館協会と業務提携、ノーショーや若年層の利用強化

2019年9月19日8:00

翌月後払いサービスを展開するPaidyと、全国約2,600の宿泊施設と提携している一般社団法人日本旅館協会は、2019年9月17日に記者説明会を開催し、業務提携すると発表した。日本旅館協会の会員施設が自社サイトでPaidyの支払いを導入できる。2019年末で200軒、2020年6月までに500軒の施設への導入を目指す。

左からPaidy 代表取締役 杉江陸氏、一般社団法人日本旅館協会 会長 北原 茂樹氏と電子決済委員会 委員長 西野目智弘氏

未回収リスクを保証するPaidyで負担軽減
将来のロイヤルカスタマーとなる20代の利用に期待

記者説明会では、まず一般社団法人日本旅館協会 会長 北原 茂樹氏がPaidyとの提携の経緯について説明した。日本旅館協会では、キャッシュレス時代に備えて、後払い決済サービスを導入することになった。旅行業界では、NOSHOW(ノーショー)や直前キャンセルの問題があるが、事前にPaidyで決済してもらうことで、宿泊者の負担を軽減するとともに、Paidyが未回収リスクを保証するため、リスクを軽減することができる。

また、宿泊者が事前に予約金を現金書留、銀行口座に振り込むとこともあるが、「Paidyではスマホを使って、与信を過去の購買履歴から一定額を与えて、スマホを持っている方なら電話番号が身分証明になる考えを取り入れており、業界にとってありがたいことです」とした。さらに、65歳以上の就業者は増えているものの、年金2,000万円問題もあり、高齢者は貯蓄に回す傾向が強くなっている。一方で、30~40代の旅行消費が伸びてはいるものの、20代の旅行への消費が伸びていないのが実態だ。そのため、将来のロイヤルカスタマーとなり得る20代の利用者が多いPaidyと提携する価値があると考えた。

Paidyは20代のユーザーが多いことに加え、7割が女性ユーザーだ。Paidy 代表取締役 杉江陸氏は、「若年層や女性の皆様の集客と離脱防止に貢献したい」と意気込みを見せた。

日本旅館協会では、電子決済委員会を新たに組織し、さまざまな電子決済に対応するために議論している。すでに会員施設も自社サイトにおいて、クレジットカードやPayPalが利用可能であり、「他の決済手段の導入も検討しています」と日本旅館協会 電子決済委員会 委員長 西野目智弘氏は話す。

Paidyはコンビニ支払いが85%
旅行業界での未回収についての成果は?

Paidyは、2014年10月にサービスの提供を開始。決済は、メールアドレスと携帯電話番号、SMS(ショートメッセージサービス)もしくは自動音声で案内する、本人確認のための4桁の認証コードの入力だけで行われる。会員登録不要で、クレジットカード情報を入力する必要もない。

杉江氏は、「決済処理は平均0.51秒と、非常に早いAIのエンジンを持っています」と自信を見せる。「Paidy 翌月払い」で決済した代金は、翌月まとめてコンビニエンスストアや銀行振込、口座振替で支払い可能だ。中でもコンビニでの支払いのニーズは高く、「100人中85人がコンビニで支払います」と杉江氏は話す。現在、アカウント数は240万を突破し、年末までに500万アカウント、2020年末までに1,100万アカウントを目指している。

また、競合の後払い事業者の場合、決済上限金額が5万円だが、20万円までの支払いが可能なため、旅行取引にも利用されるとした。なお、旅行業界は3.5%が標準の決済手数料だが、日本旅館協会には業務提携として特別料金で提供する。

すでにPaidyでは、宿泊において、ダイナテックのネット予約システム「Direct In」などに決済サービスを提供している。また、旅行分野ではエボラブルアジアの「エアトリ」にて国内航空券購入で使用可能だ。注目される未回収リスクに関しては非公表だが、「(これまでの旅行業との提携では)加盟店手数料を下回る形で推移しています」と杉江氏は話す。

関連記事

ペイメントニュース最新情報

ポータブル決済端末、オールインワン決済端末、スマート決済端末、新しい決済端末3製品をリリースしました(飛天ジャパン)

国内最大級のクレジットカード情報データベース(アイティーナビ)

「お金の流れを、もっと円(まる)く」決済ゲートウェイ事業のパイオニアとして、強固なシステムでキャッシュレス決済を次のステップへと推進します。(ネットスターズ)

国内最大級の導入実績を誇る決済代行事業者(GMOペイメントゲートウェイ)

決済シーンにdelight(ワクワク感)を!PCI P2PE 認定国内実績 No.1の「確かな信頼」を提供します(ルミーズ)
電子マネー、クレジット、QR・バーコード、共通ポイントなど、多数のキャッシュレス決済サービスをワンストップで提供(トランザクション・メディア・ネットワークス)
決済領域を起点に多様なビジネスニーズに応える各種ソリューションを提供(インフキュリオン)
ReD ShieldやSift等の不正検知サービスを提供し、お客様の不正対策を支援(スクデット)
BtoCもBtoBも。クレジットカード決済を導入するならSBIグループのゼウスへ。豊富な実績と高セキュリティなシステムで貴社をサポートいたします。(ゼウス)
TOPPANの決済ソリューションをご紹介(TOPPANデジタル)
多様な業界のニーズに対応した、さまざまなキャッシュレス・決済関連サービスを提供する総合決済プロバイダー(DGフィナンシャルテクノロジー)
決済業務の完全自動化を実現する「Appian」とクレジット基幹プラットフォームを合わせてご紹介!(エクサ)
チャージバック保証、不正検知・認証システムなどクレジットカード不正対策ソリューションを提供(アクル)

非対面業界唯一!!カード会社とダイレクト接続により、安心・安全・スピーディーで質の高い決済インフラサービスを提供。Eコマースの健全な発展に貢献する決済代行事業者(ソニーペイメントサービス)

stera terminalでお店のポイントがつけられる「VALUE GATE」(トリニティ)

Spayd スマートフォン、タブレットがクレジット決済端末に!(ネットムーブ)

DNPキャッシュレス 決済プラットフォームをご紹介(大日本印刷)

PAGE TOP