世界の鉄道で国際ブランドのカードをかざしてIC乗車できる事例が増加

2019年12月27日9:00

日本の鉄道では、SuicaやPASMOといったFeliCaベースのICカードが定着しているが、海外では、VisaやMastercardといったコンタクトレスペイメント機能が付いたオープンループのペイメントカードがIC乗車券として利用されるケースが増えている。これにより、EMVコンタクトレスカードの利用者は、自国で利用しているクレジットカード等を利用して鉄道乗車が可能だ。記者が2019年に訪問した、英国・ロンドン、イタリア・ミラノ、シンガポールで実際に鉄道乗車を体験した。

Oysterカードが普及していた英国・ロンドンでは、ロンドン交通局(Transport for London:TfL)の推進により、地下鉄やバスでのオープンループの利用が2012年から順次スタートしている。現在は、Apple Payなどモバイルペイメントの利用も可能となっている。

ロンドンの地下鉄(筆者撮影)

 

ミラノでは、Azienda Trasporti Milanesi(ATM)が、Visa、Mastercard、Maestro、VPayを使用して、地下鉄で乗車できるサービスを2018年からスタートしている。現在は各地下鉄の駅の一部の改札(オレンジの改札口)で利用できる。なお、ミラノでは観光客向けにバーコードをかざして地下鉄等に乗車できるサービスも提供していた(チケットはWebで購入可能)。

ミラノの地下鉄(筆者撮影)
ミラノの地下鉄での案内(筆者撮影)

シンガポールでは、シンガポール陸上交通庁(LTA)により、VisaやMastercardといったカードで鉄道乗車できるサービスが2019年4月からスタートしている。

シンガポールの地下鉄(筆者撮影)

いずれのエリアでもかざすだけで問題なく地下鉄に乗車でき、券売機で乗車券を購入するといったストレスはなかった。ただ、スピードを意識した日本のSuicaなどに比べ、処理の時間はやや必要となる。

なお、Thalesグループのジェムアルト(Gemalto)によると、世界中でオープンループのペイメントカードがIC乗車券として利用されるケースが増えているそうだ。

Thalesが9月25日に開催したEMVテクノロジーの説明資料。世界中でオープンループの採用が広がっている

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