2011年3月7日14:03
富士通フロンテックは2011年3月7日、接客から決済まで幅広く対応可能なモバイルPOS「B-PAD V2(ビーパッド・ブイツー)」を開発し、販売を開始すると発表した。同製品は、百貨店などで採用されている「B-STOREPOWER/M(ビーストアパワーエム)」の後継機種となる。販売価格はオープンで、同社では今後3年間で2万台の販売を見込む。
B-PAD V2はロイヤルホワイトとボルドーのツートンカラーを採用。すっきりと設置するために、各オプション品のACアダプタを内蔵させたり、専用のアダプタ収納ボックスを用意するなどして、さまざまな場所に設置することが可能だ。また、磁気カードリーダを内蔵し、無線LANを採用したことで、接客しているその場で、色違いや、サイズ違いの在庫状況/入庫情報などの照会業務を可能にし、支払い時のカード決済を顧客の目前で行うことが可能となる。さらに、無線LANはIEEE802.11a/b/g対応により、2.4GHz帯域の無線の環境下で問題となっていた電波干渉も、5GHz帯域の無線の利用が可能となり、安定した通信を実現するという。
画面サイズは、3.7型VGA(640×480)になり、表示情報量が多くなった。また、大きく押しやすいキーで操作ミスを減少させるという。装置の幅も従来機に比べ、7mm細くし、女性や小さな手の人でも持ちやすいデザインに改良。最新OSであるMicrosoft Windows Embedded CE6.0 Professional R3を搭載しており、柔軟な業務アプリケーションの構築が可能だ。また、VisualStudio2008のオープンな開発環境を利用することができる。
さらに、充電機能付きの縦置きクレードル、USBとRS232Cを各2ポート装備し、有線LAN接続が可能な充電機能付き横置きクレードルを用意。横置きクレードルは拡張性に優れ、用途に応じて暗証キーパッドやタッチスキャナなどの接続が可能だ。プリンタは、POSと共通フォントで印刷が可能なネットワークプリンタと、携帯性を重視したモバイルプリンタ(Bluetooth内蔵)を用意している。ネットワークプリンタは、POSと共通のロール紙をセットすることができ、80mm幅および58mm幅に対応している。