2016年3月2日8:00
Visaは、2016 年2月22日~25日までスペイン・バルセロナで開催された「Mobile World Congress 2016」において、ガソリンの給油用と駐車用の概念実証版(Proof-of-Concept)アプリを展示した。
「Visa Checkout」で支払い、「Visaトークンサービス」で安全性確保
隣接するコンビニの商品注文も可能に
駐車場アプリは、シリコンバレーにあるホンダのHonda Developer Studioと共同で開発。支払いは、Visaのチェックアウトサービスである「Visa Checkout」により行われ、「Visaトークンサービス」を活用することで安全性を確保しているそうだ。
ガソリンスタンドでの給油のデモでは、まず利用者がどの程度のガソリンが入っているのかをダッシュボードで確認。また、現在地の最寄りのガソリンスタンドを検索し、スタンドまでナビゲーションされるという。
さらに、Beacon(ビーコン)を活用することで、自動車を給油ユニットの横に停車するだけで満タンに必要な給油量を的確に把握できる。
米国では、ガソリンスタンドにコンビニエンスストアが隣接しているケースも多く、給油に加え、ダッシュボードから商品を購入可能だ。利用者が商品を注文すると、店員が購入した品物を持ってきてくれるため、店舗に行く必要がない。さらに、割引やポイント、マイレー ジなどのシステムとも連携できるという。
給油とコンビニエンスストアの料金は合算して決済。支払いも「Visa Checkout」により、都度、カード番号を入力する必要はないそうだ。
また、Visaでは、ParkWhizと共同開発した駐車用アプリのデモも実施。利用者は駐車場で車を停めると、駐車してからの時間の計測がスタート。また、ドライブに入れると計測していた時間が止まり、支払額がダッシュボードに表示され、利用時間分の過不足のない時間が把握できる。利用者は、確認後に決済完了ボタンを押して支払いが可能だ。
今後の運用の予定は?
改良を重ねてより良いサービスに
Visa、Honda Developer Studio、ParkWhiz の3社では、今春から3カ月間、給油アプリの試験運用をカリフォルニア州北部で、駐車アプリの試験運用をニューヨーク市内で行う予定だ。Honda Developer Studioの担当者は、「今後も改良を重ねてより良いサービスにしてきたい」と語った。