2020年6月10日17:23
NTTデータは、2020年10月1日から、決済総合プラットフォーム「CAFIS」にて、新しい料金の提供を開始すると発表した。
新料金では、QRコード決済を中心とした新たな決済手段の登場とともに、少額決済での利用が急速に増加していることに対応するため、カード会社が負担する「クレジットカード取引における処理料」と金融機関が負担する「QRコードのチャージなどに利用されるCAFIS即時口座振替取引の処理料」について見直したという。
従来のCAFIS処理料は、決済金額にかかわらず1件あたり最大3.15円の料金体系となっている。1件あたりの単価が一律であることで、少額決済では、カード会社の決済関連コストに占めるネットワーク接続料(CAFIS処理料等)の割合が大きくなっていた。そこで、クレジットカード取引における1,000円以下の少額決済について決済金額に応じて料率(決済金額×0.3%)にて処理料を設定するそうだ。新料金(料率0.3%)を適用した場合、CAFIS処理料は決済金額100円の場合0.3円、決済金額1,000円の場合3.0円となる。同料率は、契約者の利用状況に応じて、現行料金と新料金のいずれを適用するかはカード会社ごとに選択できるようにする。
QRコード決済については、利用者が銀行口座からのチャージを行う時、利用者とQRコード事業者の銀行口座間で即時に資金を移動する仕組みとしてCAFISのネットワークが利用されており、金融機関が処理料を負担している。同CAFIS処理料についても、QRコード決済の普及・推進を目的として、CAFIS即時口座振替取引の処理料を最大3.15円から1件あたり1円とする。
この記事の著者
ペイメントナビ編集部
カード決済、PCI DSS、ICカード・ポイントカードの啓蒙ポータルサイト