2021年11月15日12:30
アイリッジの連結子会社のフィノバレーは、同社のデジタル地域通貨プラットフォーム「MoneyEasy」が、神戸市の「大学発アーバンイノベーション神戸(複合領域・民間企業連携型)」選定事業として採択された地域通貨アプリ実証実験「すいすいコイン」のプラットフォームとして採用されたと発表した。
神戸市では、神戸市の地域課題や行政課題の解決等を目的として若手研究者の研究活動経費を補助する制度、「大学発アーバンイノベーション神戸」を実施している。このほど2021年度の採択事業として、国立大学法人神戸大学経営学研究科 保田 隆明教授が進める「地域デジタル通貨による、地域コミュニティ再構築および経済活性化に関する効果研究」が選定され、その一環として、水道筋商店街地域通貨「すいすいコイン」実行委員会による同実証実験が決定した。なお、責任者は国立大学法人神戸大学経営学研究科 保田隆明教授、発行主体はNPO法人わくわく西灘、地域イベント企画はWが努め、NTT西日本と神戸市が協力する。
地域通貨アプリ「すいすいコイン」は、水道筋商店街周辺(67店舗、11月3日時点)で利用できる期間限定のキャッシュレス決済サービスだ。事前応募期間中に応募した人の中から抽選に当選された960名を対象に、5,000円チャージで6,000ポイント付与し(1ポイント=1円。特典付与1,000ポイントで6,000円分利用可能)、2021年11月15日~2022年1月15日まで水道筋商店街周辺の加盟店での決済で使ってもらう。期間中は商店街イベント等も実施し、終了後に参加者・加盟店双方へのアンケートを実施することで、利用する市民・地域の双方にとって価値のある地域通貨のあり方や効果の実証をNTT西日本と連携のうえ行うという。
同実証実験では、地域活動への参加でポイントが獲得できるなど、地域活性化に貢献する決済手段の実現を目指しており、実証実験を経て、神戸市が進めるスマートシティ構想での本格展開も検討予定となっている。フィノバレーでは、ボランティアポイントや健康ポイントを運用する「アクアコイン」(千葉県木更津市)をはじめとして、全国4箇所の自治体でデジタル地域通貨を活用したまちづくりや地域の経済振興を支援しているそうだ。
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ペイメントナビ編集部
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