2022年5月11日16:00
法人カードを提供するUPSIDERは、総額150億円の資金調達(シリーズCラウンド)を発表した。同ラウンドは、Facebook、Spotify、Alibaba、Slackなどに投資してきたベンチャーキャピタルのDST Global Partnersによる、日本初のリード投資案件となる。
DST Global PartnersとWiLをリード投資家に迎え、既存投資家、海外投資家のArena HoldingsとTybourne Capital Managementを第三者割当増資の主な引受先としている。加えて、国内金融大手の三菱UFJフィナンシャル・グループの三菱UFJキャピタルとクレディセゾン(引受先はセゾン・ベンチャーズ)による戦略的な資本参画となるそうだ。
総額150億円のうち、第三者割当増資による調達額は約54億円で、4月末現在で約49億円の増資が完了。5月末前後のファイナルクローズに合わせ、大手金融機関から約100億円の追加融資枠を確保する見通しだという。この資金調達で、創業からの累計調達額は約200億円となる。
これまで同社では、法人カード「UPSIDER」を提供してきた。最大1億円以上の利用限度額(前払い・後払い)や、バーチャルカードの発行・管理機能、会計処理の早期化を助けるSaaS機能などが特徴で、アクティブな利用企業は1,000社以上、利用継続率は99%以上となるそうだ。中でも上場企業の利用が急増しているという。
また、同社は、今回新たに新規投資家として参画したクレディセゾンと共同で、企業間決済をカード払いにできる決済サービス「支払い. com」の提供を2022年2月より開始している。サービスのβリリース以降、すでに数百社以上の企業が利用しているそうだ。
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ペイメントナビ編集部
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