2023年2月17日10:00
寺岡精工は、2月15日〜17日に幕張メッセ(千葉県千葉市美浜区)で開催されている「第 57 回スーパーマーケット・トレードショー2023(MTS2023)」で、世界初のバルク販売システム「GramX」を紹介した。同製品は、減算式はかりにNFC技術を使用して、値段の異なる複数商品のセルフ量り売りでの店内買い回りが可能となる。
世界初の減算式はかり開発
NFC機能活用で利用者IDと紐づけ
寺岡精工では、MTS2023で巨大なブースを出展し、クラウド型マルチ決済サービス「Payoss(ペイオス)」、事前注文のテイクアウトやデリバリー商品の受け取りが可能な「ピックアップドア」など、さまざまな製品やソリューションを展示している。
寺岡精工がMTS2023に合わせてリリースしたバルク販売システム「GramX」は、世界初の減算式はかりを使用している。同社では、2022年3月に世界で初めて計量法に基づく型式承認を取得。これまで、モノを減算して量ることは慣習上、世界的に認められていなかったというが、オランダで減算して計量することが認められたことを受け、同社では減算式の商用はかりとして初めて減算式はかりを利⽤した商品を発表したという。
従来のスーパーマーケットなどの量り売りでは、商品の重さを計量し、その都度精算バーコードラベルを発⾏する必要があった。例えば、同社顧客の大手スーパーなどでは、自身で計量する仕組みを提供しているが、数十ある商品のグラム単価をすべて同じにするなど間違いがないようにする必要があった。また、量り売りでは、本来、容器の重さを計算して差し引く必要があるが、「GramX」は減算式のため、1つのトレーの中に複数商品を入れても問題ないそうだ。
さらに、近年は、プラスチック削減・フードロス削減・エシカル消費をもたらす量り売りが注目されている。日本ではコロナ禍の影響もあり惣菜などの量り売りは難しい部分もあったというが、アフターコロナに向けて徐々にニーズが増えてくると見ている。寺岡精工 スケール・メディアソリューション事業部 営業グループ アーキテクト 亀山哲氏は「必要なモノだけ手に取って買うためフードロスが出ない魅力もある」とした。
「GramX」では、減算式はかり「SBS-1000NFC」、プリンターコンソールを利用した商品だ。「SBS-1000NFC」に NFC(Near Field Communication)機能を搭載することで、それぞれのはかりで軽量した重さや価格を利用者のカードのIDに紐づけ、精算ラベルを発行するプリンターコンソールへの紐づけが可能となった。
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