2024年8月8日8:00
最近さまざまな業界から注目を集めているエンベデッド・ファイナンス(Employee Finance、埋め込み型金融)は、金融サービスをパーツとして捉え、現存するサービスに組み込むことができる。エンベデッド・ファイナンスには、ユーザーへのサービス提供者である「ブランド(Brand)の非金融事業者」、ブランドの非金融事業者に対し金融機能を提供する「ライセンスホルダー」(License Holder)、 ブランドの非金融事業者とライセンスホルダーをつなぐシステムの提供者である「イネーブラー」(Enabler)、の3つの主要なプレイヤーが存在する。エンベデッド・ファイナンスの先進国であるアメリカにおいて、FinTechによるエンベデッド・ファイナンスはが急速に拡大している背景としては、Stripe、Marqeta、Green Dotなどに代表される有力なイネーブラーの存在が大きい。欧米のエンベデッド・ファイナンス(Embedded Finance、組込金融)シリーズの第4回目は、こうしたイネーブラーについて紹介してみたい。
■連載
1、エンベデッド・ファイナンスの歴史
2、エンベデッド・ファイナンスとFinTechとBaaS(Banking as a Service)
3、アメリカのエンベデッド・ファイナンスは
4、エンベデッド・ファイナンスの三つの役割
5、Weavr(ウィーバー)のエンベデッドファイナンスクラウド
エンベデッド・ファイナンス(Embedded Finance)において、イネーブラー(Enabler)はブランドの非金融事業者に対し、FinTechやBaaS(Banking as a Service)などを通じて金融サービスを提供する重要な役割を担っている。イネーブラーは、ライセンスホルダーの金融機関から金融機能の提供を受けた上で、独自に金融サービスを組成し、ブランドの非金融事業者へ提供する。この仕組みにより、ブランドの非金融事業者が顧客に金融サービスを組み込んだ新しい価値を提供できるようになり、顧客体験(CX)の向上や収益の増加が期待される。
こうしたエンベディドファイナスにおけるイネーブラー(Enabler)の役割は、次の3つである。
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