2026年1月6日9:52
店舗、ネット、企業、海外へとフィールドを拡大しながら日本のキャッシュレス化をけん引してきたネットスターズ。テクノロジーと社会をつなぐ“架け橋”として、これまで果たしてきた役割を振り返り、これからのキャッシュレス社会に向けた展望を語る。(2025年11月19日開催 ペイメントナビ15周年記念セミナー「キャッシュレス8割ビジョン」の講演より)
株式会社ネットスターズ 取締役COO 兼 事業統括本部長 長福 久弘氏
加盟店や企業のビジネスを
テクノロジーで支援
本日は、「キャッシュレス新時代への架け橋、つながる未来、広がる可能性」というタイトルでお話しさせていただきますが、「架け橋」が重要なキーワードになると考えております。どうぞよろしくお願い申し上げます。
私は長らくLINE社におりました。LINEの誕生から、Yahoo!との合併にいたるところまで見てまいりました。その間、主にローカル、リアルビジネスといったところを担当しておりました。2017年からLINE Payの事業を担当し、2020年にLINE Pay 代表取締役社長CEOに就任。2022年2月にネットスターズ取締役COOに就任いたしました。
ネットスターズの設立は2009年です。東京都中央区に本拠地を置き、中国大連、シンガポール、ベトナムを含めた4拠点で事業を展開しています。2年前、2023年に東京証券取引所グロース市場に上場しました。
われわれのコーポレートミッションは、「お金の流れを、もっと円(まる)く」です。われわれのお客様は、toB、ビジネス、つまり加盟店や企業です。モノやサービスを提供して対価を受け取るのがビジネスの基本ですが、そのお金を、テクノロジーの力を使って、円滑化しましょうということを、ミッションと定義付けています。
QRコード決済でキャッシュレスをけん引
さらにDXでレジ業務軽減に貢献
われわれは日本国内で3つの事業を展開しています。中心にあるのがStarPayという決済の事業であり、これを基盤としてStarPay-DX、StarPay-Globalの事業を行っています。これらの事業を、加盟店や企業に向けて展開しておりますが、海外、国内ともおかげさまで順調にトランザクションが伸びており、それにともなって売上も右肩上がりで伸びています。
決算期は12月ですが、2025年9月までの第三四半期の実績を示しますと、決済取扱高は四半期としては過去最高の5,508億円。累計売上高は33億6,700万円で、前年同期比24%増。経常利益および純利益は通期予想を上方修正いたしました。
ネットスターズは2015年に日本で初めてインバウンド対応QRコード決済を導入しました。そこからQRコード決済にフォーカスして、資金調達も行い、それをマーケットに投資して成長してきた経緯があります。しかし昨年度まではずっと赤字決算でした。ようやく今年度から黒字に転換することが見えてきたところです。その中で、キャッシュレスからレジレスへ、というDXの事業が伸びてきています。
われわれの取り組みは、ペイメントナビにもたびたび取り上げられました。数えてみたら、2025年1月から今日、11月19日までの間に33回取り上げていただきました。昨年の記事も含めて最近の記事をいくつかピックアップしてみると、たとえば海外向けのキャンペーン、ローソンに提供したお掃除ロボット、学食向けDXプロダクト、ディズニーリゾート近くの星野リゾートの施設に導入したシステム、羽田空港での免税品の予約・受取サービス、カラオケルームの歌広場へのセルフ精算システム導入などがあります。
われわれはQRコード決済の拡充によって決済のキャッシュレス化を推進してきたのですが、キャッシュレスで効率化できることもありますが、キャッシュレスだけでは効率化できないこともあります。そこで、決済プラスアルファとして、フロント側で推進しているのが、レジレスです。レジをなくすのではなく、レジ業務をなくすこと。それが業務効率化につながると考えております。決済を提供してきたわれわれだからこそできるDXを、最近では多くリリースしております。
多種多様な企業とパートナーシップを組み
右肩上がりで業績を拡大
ここからは本日の本題でありますつながる未来、広がる可能性についてお話しさせていただきます。まずわれわれが2025年に発表させていただいた取り組みを、いくつかあらためてご紹介していきたいと思います。
ひとつは、パートナーシップの強化です。ネットスターズのスタッフは国内で約150名、グローバルで約220名という陣営です。私は今、事業統括本部というところでビジネス全般の営業活動を担当しておりますが、このメンバーが70名弱です。その中にはプロジェクトマネージャーがいたり、サポートのメンバーがいたりということで、実質的な営業担当者は30名もいないぐらいです。そういった規模感の会社が右肩上がりで成長を続けてこられたのは、パートナーの皆様のお力添えのおかげです。
われわれは2015年に事業を開始してからずっと、さまざまな領域でパートナーシップを推進してまいりました。地銀パートナー、システムパートナー、販売パートナー、それからペイメントパートナー、つまりイシュアの皆様方。それぞれのジャンルでさまざまな取り組みを推進することによって、現在のビジネスの規模、業績を達成してきております。引き続き既存のパートナーとより多くの取り組みを行っていきたいと考えております。
そしてさらに直近は、いくつか大きなパートナーシップを発表することができました。2024年には三井住友カードとのパートナーシップをリリースいたしました。当初はnext steraという言い方をしていたものですが、stera terminal unitとstera terminal mobileのQRコード決済のゲートウェイとして、われわれネットスターズのStarPayを接続しました。これはわれわれの技術力が評価されたことのひとつの証左なのではないかと考えています。
われわれは99.99%のシステムの可用性を誇っており、またクラウドネイティブ・インフラというコンテナ技術を持っています。これによりシステムの非常に高い安定性、非常に速い決済処理速度を実現しているのです。安定性については多くの加盟店からも高い評価をいただいています。
2025年9月には、メルペイ・d払い共通QRコードにStarPay経由でWeChat Pay接続を支援することを発表いたしました。近年のトレンドとしてMPMのQRコード決済が多種決済化するという流れがあります。もちろん直接接続という選択肢もあるわけですが、われわれは2015年から多くのペイメントパートナー、イシュアの皆様と緊密なコミュニケーションをとってまいりましたので、その中で数年前からご相談を受けており、今回実現に至ありました。
2025年9月には、Stripeとの提携についてもリリースいたしました。StripeがPayPay決済に対応するにあたり、StarPay経由で接続を支援しています。ゲートウェイといわれる決済代行のプレイヤーと、イシュアが、少しずつクロスしてきているというのは、最近のトレンドなのではないかと思っています。われわれとしては競合する部分もあるのですが、われわれはシステムの安定性、技術力に強みがあると思っておりますので、それをしっかり発揮しながら、パートナーが実現したいことをサポートしていきたいと考えています。日本のQRコード決済のパイオニア企業として、マーケットの拡大に寄与していきたいと思います。
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