2017年12月13日10:07
銀聯(China UnionPay)は、2017年12月11日、30以上の商業銀行、決済機構などと共同で銀行業界統一の決済サービス「Mobile QuickPass(雲閃付)」を発表した。各社が協力して開発した新しいモバイル決済の統一アプリとして、「Mobile QuickPass」に各社のモバイル決済機能や優待を集約し、ユーザーのモバイル決済管理アプリとなるように目指していくそうだ。
「Mobile QuickPass」は、中国人民銀行の指導のもとで、各商業銀行および銀聯が共同開発、運営を行うモバイルエントリーポイントとなる。消費者は同アプリで口座情報と連携し、口座の管理から決済までを、携帯のみで実現できるようになる。同時に、ユーザーが「Mobile QuickPass」をより使いやすくなるよう、今後、アプリのビジュアルも新しくする予定だ。
同アプリ最大の特徴は各種の銀行口座に対応でき、これまで分散された支払ツールを統一することとなる。Ⅱ類(決済と投資のみ可能な口座で、入出金額 1 日あたり各 1 万元、年間累計各20万元)、Ⅲ類(少額決済機能のみ可能な口座で、入出金額 1 日あたり各 5千元、年間累計各10万元)の口座開設、モバイルNFC決済、銀聯QRコード決済、入金、振込み、リモート決済等支払サービスを提供、銀行業務とモバイル決済が統一されたアプリとなっている。
アプリのホーム画面には「口座開設」のボタンが設置されており、ユーザーは1つのボタンで各銀行の口座を開設できる。II、III類口座、各種モバイルPayカード、クレジットカードなどが含まれる。ユーザーは一回に10枚のカードを紐づけることができる。デビットカードの残高照会、銀行間の取引通知、取引詳細照会サービス、およびクレジットカードの取
引詳細照会、クレジットカード返済などすべてのサービスを受けられる。
同アプリは人工知能、ビックデータ分析等の技術を採用しており、セキュリティ面でもICチップ、生体情報、GPS 情報等の方法によって、全方位リアルタイムでのセキュリティ対策を取っているそうだ。