2018年3月22日19:00
福岡県嘉麻市のかまは、NTTデータとともに、地方創生プラットフォーム構想の一部としてブロックチェーンを用いた地域通貨の実証実験を2018年4月1日に実施すると発表した。
実験に使用する電子地域通貨はブロックチェーンを用いた地方創生プラットフォームの一機能としてNTTデータより提供され、利用者のスマートフォンで商品のQRコードを読み取ることで支払いを実現するという。今回の実証実験では、嘉麻市で2018年4月1日に実施される「さくらまつり」にて、お祭りに出店する屋台に商品ごとのQRコードを設置。お祭りに出店する屋台に商品ごとのQRコードを設置してスマートフォンで読み取ることで購入を完了させ、お祭り終了後に精算する、ブロックチェーン基盤を用いた一連のサービスを提供するという。
これにより、一般消費者や屋台の決済利便性向上や精算事務の効率化、買い回り・購買行動のリアルタイム把握によるマーケティングへの活用可能性を確認し、同サービスの商用展開の実現可能性について検証を行う。また、ブロックチェーン技術の特性が電子地域通貨の流通においても有効であり、商用展開においても適用可能であるかも検証するとした。
なお、市民の出資のもと設立されたかまは、福岡県嘉麻市をサンドボックス(実験場)とし、嘉麻市を活性化するためさまざまな取り組みを検討・実施しており、地域内での消費を活性化するため、地域通貨の導入を検討しているという。