2022年10月27日9:11
一般社団法人電子情報技術産業協会(JEITA)は、2022年10月18日~21日まで、幕張メッセで3年ぶりのリアル開催となる「CEATEC 2022」を開催した。なお、10月1日~31日までオンライン会場もオープンしている。
CEATEC 2022には、6つの展示エリア(パートナーズパーク、トータルソリューション、キーテクノロジー、スマート×インダストリー、スタートアップ&ユニバーシティ、グローバル)に562社/団体が出展した。また、海外からの出展は146社/団体。
会場では、「METAVERSE EXPO JAPAN 2022」の展示が注目を集めた。「METAVERSE EXPO JAPAN 2022」は、2022年7月27日、28日に六本木で開催されたイベントとほとんど同じ企業が出展し、配置や展示内容も似通っていたが、新たに出展したのが REALITYだ。アプリ「REALITY」は、スマートフォンで自身のオリジナルアバターを作成してライブ配信による交流からゲームまで利用可能だ。また、アバターの姿で友だちと3D仮想空間である「ワールド」機能でコミュニケーションを取ったり、ライブ配信で受け取ったギフトによる収益化ができるという。なお、同EXPOの会期中に1000万ダウンロードを突破したそうだ。
また、メタバース事業を強化する凸版印刷は、バーチャルモールアプリ「メタパ」を展開しているが、さまざまな店舗が集うことができるバーチャル空間「メタパーク」を紹介した。「メタパ」に出店する店舗等が同じ空間内に集うことで、利用者は周遊して各空間を楽しむことができるそうだ。同じ空間への同時入室可能人数は50人。メタバース事業に参入する企業は増えているが、凸版印刷ではBtoB向けのサービスを展開できる点が強みだだという。
ソフトバンクは、六本木開催時はVRゴーグルを使って、ピッチャーの球を体感できるデモだったが、CEATECではVRゴーグルをつけてバーチャルな東急体験を7名同時に楽しめる形とした。
HIKKYは、2022年8月13日〜28日にかけて、メタバース上のVRイベント「バーチャルマーケット2022 Summer」を開催したが、今回も100万人を超える人が参加するなど盛況だったという。同社では今後、ワールド内決済や1万人同時接続など、メタバース空間を訪れる人に向けた機能も強化されるそうだ。
Amazon Web Serviceのブースでは、クックパッドが「マートステーション」を紹介していた。「マートステーション」は現在、東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県のコンビニエンスストアやドラッグストア、駅、マンションなど、約800カ所まで拠点が増えている。24時間アプリで注文でき、購入者のみが開場できるセキュリティシステムにより、QRコードで開錠して商品をピックアップ可能だ。
ユカイ工学は、コミュニケーションロボットの活用について紹介した。「さんぽタッチ」は、タッチパッドにNFCを活用している。利用者はスマートフォンをタッチパッドにタッチすることで、散歩を開始し、終了時にもかざす。開始時にはアプリに登録した孫からの「いってらっしゃい」という応援が届き、終了時には孫からの「おかえり」の声と写真・動画が届く仕組みだ。子・孫家族には「さんぽ」の開始時と終了時に通知が届き、祖父母の日々の活動をさりげなく見守ることができるという。なお、同製品は、日本特殊陶業が開発したものだ。
村田製作所は、RFID内蔵のタイヤを展示した。2021年12月にMichelinと共同開発したUHF帯のRFIDタグは、タイヤ加工、走行中の衝撃に耐えうる耐久性を備えているという。また、縦1.8mm×幅40mmでタイヤ内を省スペース化する。
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