2023年10月25日17:07
DGフィナンシャルテクノロジー(DGFT)は、DGFTの総合決済サービス「VeriTrans4G」において、ECサイトの決済サービス導入の開発期間を10分の1から15分の1程度(同社比)に短縮するOpenAPI形式に対応した次世代決済APIを提供すると発表した。
まずは、クレジットカード決済やPayPayへの対応を開始し、2023年12月末までに、30種類以上の決済手段に対応予定だ。対応予定の決済手段は、国際ブランド(Visa、Mastercard、JCB、AMERICAN EXPRESS、Diners Club)、コンビニ決済(セブン-イレブン、ファミリーマート、ローソン、ミニストップ、デイリーヤマザキ・ヤマザキデイリーストアー、セイコーマート)、銀行決済(Pay-easy、PayPay銀行、楽天銀行、住信SBIネット銀行、Bank Pay)、電子マネー決済(Suica、楽天Edy、WAON、nanaco)、キャリア決済(d払い、auかんたん決済、ソフトバンクまとめて支払い、フレッツまとめて支払い)、ID決済(楽天ペイ、LINE Pay、FamiPay、PayPay、Amazon Pay、メルペイ、エポスかんたん決済、au PAY)となるそうだ。
OpenAPIの対応により、日本国内のエンタープライズ、スタートアップ、中堅・中小企業、日本独自のスマホ決済やコンビニ決済の導入を検討するグローバル企業など、さまざまな事業者が決済手段の追加を容易に行えるようになるとしている。従来のライブラリモジュールのサポートは継続し、事業者のニーズに応じた柔軟な開発方法を提供していく。
同OpenAPIは、Webアプリケーション間の安全な通信を行うための標準化されたフォーマットであるという。これにより、新しいアプリケーションロジックの開発が効率的に進められるそうだ。また、「VeriTrans4G」の利用に際して、従来の専用ソフトウェア「MDK(Merchant Development Kit)」との互換性が確保されており、既存のソフトウェア開発環境にもスムーズに導入が可能だ。
さらに、ブラウザ上で、整理されたドキュメントを直観的なナビゲーションで容易に閲覧することができるという。さらに、各決済の実装に必要なAPIは、シーケンスに沿って整理されており、開発がよりスムーズに進められる。
OpenAPIの定義ファイルは、ダウンロードが可能。同ファイルを活用してもらうことで、利用者自身でテスト環境を容易に構築し、APIのリクエストとレスポンスを効率的に確認できる。また、定義ファイルのバージョンを比較することで、仕様の変更内容を把握し、影響の特定に役立てることができるという
なお、システムインテグレータの開発・提供する「SI Web Shopping」は、1996年にリリースされた日本初のECサイト構築パッケージであり、DGFTの決済プラットフォームと連携している。今回の「VeriTrans4G」のOpenAPIへの対応は、他社と比較しても、多くの決済手段に対応することや、処理シーケンスの統一によって従来よりも格段に開発スピードが上がることなどが期待されるという。
株式会社 DGフィナンシャルテクノロジー