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2025年6月9日8:00

 

和田 文明

連載9回目は、キャッシュレス大阪・関西万博の会場内に設置されていたマルチ電子マネーチャージ機とPOSカード決済端末機“を筆者の会場内での実際の体験を交えて紹介してみたい。また、会場内に設置されていたATMや自動外貨両替機についても併せて紹介してみたい。

Index
(1)キャッシュレス化に影響を与えた大規模国際イベントの五輪と万博
(2)2010年の上海万博とキャッシュレス
(3)台湾と大阪万博
(4)キャッシュレス大阪・関西万博
(5)“ミャクぺ!”
(6)“ミャクポ!”とEXPO2025デジタルウォレットパーク
(7)万博の各種自販機
(8)万博IDと万博デジタル入場券
(9)マルチ電子マネーチャージ機とPOSカード決済端末機
(10)万博の顔認証システム
(11)KANSAI MaaS(Mobility as a Service)

マルチ電子マネーチャージ機

キャッシュレス大阪・関西万博では、会場内でのキャッシュレス決済を全面的に導入する予定で、TOPPANエッジが提供する“マルチ電子マネーチャージ機” (写真)がおよそ60台コンビニエンスストアやオフィシャルストアなど万博会場内に設置されている。このチャージ機は、1台で複数の電子マネーブランドへのチャージが可能で、IC電子マネーの楽天Edy、WAON、nanaco、AEON Pay、交通系IC電子マネー(Kitaca、Suica、PASMO、TOICA、manaca、ICOCA、SUGOCA、nimoca、はやかけん)などがある。

(写真) マルチ電子マネーチャージ機

大阪・関西万博ではキャッシュレス決済が推進されており、基本的に現金による決済はできないため、“マルチ電子マネーチャージ機”は、現金しか決済方法を持たない来場者でも万博会場内で電子マネーを利用できるようにするための重要なインフラであり、スマートフォンを持たない来場者でもIC乗車券やIC電子マネーで容易にキャッシュレス決済を利用できる環境が整えられている。

“マルチ電子マネーチャージ機”の主な機能には、複数のIC乗車券や電子マネーブランドへの現金によるチャージが可能なほか、残高照会などの機能がある。“マルチ電子マネーチャージ機”へ紙幣を投入し、希望するチャージ額を選択するだけで、電子マネーにチャージが完了するほか、IC電子マネーカードをかざすだけで、残高が表示されるため、現状の利用状況を簡単に把握することができる。また、外国からの来場者のために、“マルチ電子マネーチャージ機”のディスプレイ表示には英語や中国語など複数の言語に対応し、外国人観光客もスムーズに利用することができる。

 “マルチ電子マネーチャージ機”は、現金を取り扱うデバイスであるため、現金の取り扱いを安全に行えるよう高いセキュリティ対策が施されている。“マルチ電子マネーチャージ機”の金庫(現金カセット)の大容量化(紙幣1,000枚の収納が可能で、紙幣回収頻度を減らすことが可能)やカセット回収方式などが採用されている。

POSカード決済端末機

万博のコンセプトである“未来社会の実験場”として、キャッシュレス比率がおよそ40%にまで達している日本のキャッシュレス化を更に加速させることにもチャレンジするとしている。キャッシュレス大阪・関西万博では、会場内でのショップやレストラン、各種サービス店舗などで、大阪・関西万博の公式電子財布(モバイル財布)“EXPO2025デジタルウォレット”の電子マネーである“ミャクペ!”のほか、クレジットカードやデビットカード、電子マネーといった約70種類のペイメントブランドによるキャッシュレス決済を行うために、ショップやレストランなどの参加事業者に対して、「Stera Terminal」や「TWINPOS Sx」といったPOS(Point of Sale)カード決済端末機およそ1,000台を会期中貸与している。

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