2018年9月7日7:30
富士通は、富士通フロンテックと、現金を使わず手のひらをかざすことで馬券(勝馬投票券)を購入できるキャッシュレス発売機を共同で開発し、日本中央競馬会(JRA)は2018年9月22日より東京競馬場において運用を開始すると発表した。
従来、競馬場やウインズでの馬券購入では、馬券の紛失や、払戻により硬貨が増えるといった課題があった。そのため、JRAは、入金が可能な会員専用の非接触型ICカード「JRA-UMACA」に情報を持たせることで馬券を発券せずに購入ができるキャッシュレス発売機の導入を決定した。無記名で加入できる「JRA-UMACA」の本人確認には、高い認証精度が求められ、偽造が困難な手のひら静脈認証を搭載したキャッシュレス発売機が採用された。
利用者は、「JRA-UMACA」と、既存の記入式マークカードなどをキャッシュレス発売機で読み込ませ、手のひら静脈で本人認証後、馬券購入を行う。購入情報は「JRA-UMACA」に記録されるため、馬券の発券が不要となり、予想が的中した際の払戻金は「JRA-UMACA」に自動で入金される。
キャッシュレス販売機には、今回、銀行ATMや企業のPCアクセス管理などでグローバルに実績のある富士通グループの手のひら静脈認証を搭載している。また、「JRA-UMACA」カードを紛失して再発行する際にも、手のひら静脈認証によって本人確認を行うため、カードを拾った人など第三者の不正利用を防止できる。
さらに、従来、ネット投票でしか購入できなかった海外競馬およびWIN5を同キャッシュレス発売機で購入可能だ。払戻金は、「JRA-UMACA」に即時に自動入金される。