2024年8月19日8:00
欧米のエンベデッド・ファイナンスは(Embedded Finance、組込金融)シリーズの最終回(第5回)は、2020年11月創業のイギリス・ロンドンベースの新進気鋭のイネーブラーであり、プロバイダー(Providers)であり、またディストリビューター(Distributors)でもあるWeavr(ウィーバー)の“エンベディド・ファイナンス・クラウド”(Embedded Finance Cloud)について紹介してみたい。Weavrは、ライセンスホルダーの金融機関をクラインアントとしたバンキングサービスのエンベデッド・ファイナンスのプラットフォームがメイン事業で、HR (Human Resources、人事、給与支払い)や福利厚生関連の金融サービスに強いイネーブラーである。
■連載
1、エンベデッド・ファイナンスの歴史
2、エンベデッド・ファイナンスとFinTechとBaaS(Banking as a Service)
3、アメリカのエンベデッド・ファイナンスは
4、エンベデッド・ファイナンスの三つの役割
5、Weavr(ウィーバー)のエンベデッドファイナンスクラウド
Weavrには、Weavr Ltd(イギリス、ロンドン)とWeavr Europe Ltd.(マルタ島)がある。 |
Weavrのエンベデッド・ファイナンス・クラウド(Embedded Finance Cloud)のプラットフォームは、ライセンスホルダーである銀行やその他の金融機関の金融サービスのプロダクツを効率的な方法でエンベデッド・ファイナンスの金融プロダクツに組成するため、複数の IT 自動化タスクまたはプロセスを調整して実行することができるオーケストレーション(Orchestration)のプラットフォームである。このWeavrのエンベデッド・ファイナンスのプラットフォームは、主にライセンスホルダーの銀行やその他の金融機関向けに設計されている。
いわゆる“エンベデッド・ファイナンス”には、自らのビジネスに必要な金融サービスへのアクセス可能にするBrandの非金融事業者主導型のほか、エンベデッド・ファイナンスの総合的なサポートを可能にするイネーブラー主導型、またはライセンスホルダー主導型のプログラムがある。ライセンスホルダーである銀行やその他の金融機関対象として設計されたWeavrのエンベデッド・ファイナンス・クラウドは、イネーブラー主導型のエンベデッド・ファイナンス・プログラムである。 |
このWeavrのエンベデッド・ファイナンス・クラウドのプラットフォームを利用することで、Weavrのクライアントである銀行など金融機関は、デジタルビジネスが展開できる金融管理ソフトウェアや出張関連のサービス、スマートデジタルローン、従業員の福利厚生のプラットフォームなどのエンベデッド・ファイナンスの金融プロダクツを安全で透明性のある環境で組成することができ、ブランドの非金融事業者にエンベデッド・ファイナンスを提供することができるとしている。
Weavrのエンベデッド・ファイナンス・クラウドは、金融機関がエンベデッド・ファイナンスの金融プロダクツを効率的に組成し、顧客体験(CX)を向上させることができるエンベデッド・ファイナンスのプラットフォームで、次のように「API」や「SDK」、「カスタマイズ可能なワークフロー」、「セキュリティ」と「コンプライアンス」などの手法が用いられている。
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