2025年11月6日9:55
Mastercard はRecorded Future と連携して、決済取引を積極的にリアルタイムで分析してサイバー犯罪や詐欺に対抗する「Mastercard Threat Intelligence」を提供開始する。金融機関などは、不正なカードテストや取引、サイバー攻撃による不正をより迅速かつ正確に検知、防止、対応可能だ。「Money20/20」のメディアセッションでは、Mastercardのセキュリティソリューションのグローバル責任者であるJohan Gerber氏と、Colin Mahony氏が登壇し、Mastercard Threat Intelligenceの強みを語った。

世界中でサイバー販売が拡大
AI駆動型脅威インテリジェンス機能活用
Mastercardによると、過去5年間で、世界で急速にデジタル化が拡大しているという。人々が日々、コンテンツを利用する方法も変化しているが、サイバー犯罪者は、かつては単にモノにハッキングをする行為だったサイバー犯罪を、自身の目的のために行うようになっているとした。
同社では、2024年にRecorded Futureという世界最大の脅威インテリジェンス企業を買収した。Recorded FutureのAI駆動型脅威インテリジェンス機能をMastercardのサイバーセキュリティサービス、アイデンティティソリューション、リアルタイム不正スコアリングに追加している。
Mastercard Threat Intelligenceでは、カードテストの検出、マルウェア阻止のための定量データ、加盟店のリスクを評価、脆弱性に関する教育やレポートを提供している。
同サービスでは、3 つのインテリジェンス チームから得たデータを会社に持ち込むという。個人の支払い資格情報がダークウェブで販売されると、Mastercardはすぐにその一連の資格情報を取得し、それを実際の番号と照合し、銀行や消費者に代わってそれらの取引をブロックする。また、詐欺を防ぐだけではなく、トランザクションのテストに使用された情報も検索可能だ。ハッキングされたか、テストを行う目的でカードを使用していたかなどを調べることができる。

Mastercard Threat Intelligenceの強みは?
1億2千万ドルもの詐欺被害を防止
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