2012年12月18日7:13
凸版印刷は、「ギフトカードASPサービス」で、ギフトカードの発行サービスとして国内で初めてソーシャルギフトサービスと連動するシステムを開発し、2012年12月下旬より本格的な提供を開始すると発表した。同社では、2013年度に40社のソーシャルギフト参入を目指す。
ソーシャルギフト連携の第一弾として、ギフトカードASPサービスをソーシャルギフトサービス「Bappy!」と接続。伊藤忠食品が、自社で発行するギフトカード「エノテカワインカード」「全国お取り寄せスイーツ」をBappy!上のデジタルギフトカードとして2012年12月17日から販売開始した。販売されたデジタルギフトカードは、伊藤忠食品が運営するECサイト「Exchange.com」で利用可能だ。
現在、SNSと連動してギフトを贈りあえるソーシャルギフトサービスが国内外で次々と誕生している。欧米では、世界8カ国でサービスを展開し、会員数が17万人を超えるサービスも登場しており、1年足らずで140万件以上のギフトが贈られているという。日本国内においても、ソーシャルギフトサービスの拡大が見込まれているが、SNSの潜在的な消費需要をどのように売上へつなげるかが企業の課題となっている。凸版印刷はこの課題を解決するため、ギフトカードASPサービスとソーシャルギフトサービスを連動するシステムを開発し、効率的で効果的なアプローチを提供するという。
具体的には、ギフトカードASPサービスをソーシャルギフトサービスと連携させることにより、SNS上で贈ったギフトカード利用する際も、POS、専用端末、ECサイトと連動させた、通常のギフトカードと同様の残高管理が可能となる。これによりギフトカード発行企業は、既存の決済インフラを活用し、スムーズにSNSから店舗/ECサイトへと送客することが可能だ。
凸版印刷は、今後もソーシャルギフトサービスとの連携を拡大し、流通・小売・メーカーといった企業へ「ギフトカードASPサービス」の導入およびソーシャルギフトへの積極的な参加を呼びかけるとともに、専用端末を利用した店舗側のスムーズな受け入れについても提案していく。