2015年9月16日16:01
ローソンは、増加する訪日外国人観光客の利便性向上に対応し、中国で普及している「銀聯(ぎんれん)カード」の取り扱いを開始すると発表した。2015年9月24日から、全国のローソン店舗(1万2,195店、ナチュラルローソンとローソンストア100を含む/2015年8月末現在)で買い物の決済に銀聯クレジットカードが使えるようなる(銀聯デビットカードは除く)。また、9月28日から、新型ATMの導入を完了している約1,000店舗で銀聯のクレジットカードとデビットカードによる日本円の引き出しが可能になる。
ローソンにおいて、利用者が一回で購入する商品の平均価額(客単価)は約600円だが、クレジットカードでの購入に限ると約1,300円と倍以上となるそうだ。また、これまで一部の店舗で実験的に行っている銀聯カード決済の客単価は平均で3,000円以上とさらに高い結果となったという。
ローソンでは、多くの中国人観光客の訪日が見込まれる中国の大型連休「国慶節」(建国記念日、今年は10月1日~7日)に合わせて、10月1日より銀聯クレジットキャンペーンを展開。1回2,000円(税込)以上の会計を銀聯クレジットカードで決済した人に、次回の買い物に使える200円お買い物券(割引券)付きのレシートを発行する。発行期間は10月1日~10月31日、利用期間は10月1日~11月7日までとなる。ローソンでは幅広いニーズに対応したお得なキャンペーンの展開で、訪日観光客の満足度を高めていきたいとしている。
なお、ローソンは、連結子会社のローソン・エイティエム・ネットワークス(LANs)を通じ、処理速度や省エネ機能、安全機能を高めた新型ATMの導入を進めている。すでに導入を完了した約1,000店舗では、9月28日より、銀聯クレジットカードとデビットカードによる日本円の引き出しが可能になる。今後、2020年に向けて年間1,500~2,000台のペースで新型ATMを導入し、ローソン全店での銀聯カードの対応を目指すという。また、海外で発行されたVisaやMasterCard、JCBなどのカードについても、2016年中に新型ATMで対応できるよう準備を進めていく。