2017年6月19日17:38
NTT西日本と三井住友カードは、2017年6月19日、訪日外国人の広島に対する認知向上・誘客促進による地域経済への貢献を目的に、三井住友カードが運営する訪日外国人向けWEBメディア「JOURNEY of JAPAN」(JOJ)への広島特集ページ、および「Hiroshima Free Wi-Fi」「Hiroshima Free Wi-Fi Lite」(Hiroshima Free Wi-Fi)利用可能店舗情報の掲載を実施するとともに、両社の保有データを活用して上記Wi-Fi導入店舗におけるクレジットカード利用促進効果に関する統計分析を実施することで合意したと発表した。プロジェクト実施時期は、2017年6月下旬~2018年3月末となる。
広島市、広島広域都市圏内の市町は、2014年10月より、広島県内を訪れる外国人旅行者の利便性向上と満足度を高めることを目的に、無料公衆無線LANアクセスサービス「Hiroshima Free Wi-Fi」のサービスを提供している。
NTT西日本では、サービスの構築、運用のサポート、およびエリア拡大の促進を行い、サービスエリアを順次拡充しており、2017年5月末現在、Wi-Fiアクセスポイント数は約1,400となる。
三井住友カードは、2016年10月に、訪日外国人向けに、「JOJ」を開設した。訪日外国人の多様なニーズに応えると同時に、クレジットカードが使えるおすすめのお店等へ誘客することで、「地域振興」への貢献を目指している。
今回、NTT西日本と三井住友カードが協働することで、訪日外国人の広島に対する「認知向上・誘客促進」に向けた環境整備を行う。また、「Hiroshima Free Wi-Fi」等の導入および「JOJ」への掲載が、店舗でのクレジットカード利用促進にどのような効果をもたらすかについて統計分析を実施することで、効果の「視える化」を図るそうだ。
まず、広島県内の観光地および三井住友カード加盟店の情報を「JOJ」に掲載し、店舗への誘客・消費活性化を図る。また、「Hiroshima Free Wi-Fi」等導入店舗の位置情報を「JOJ」マップ上に掲載し、訪日外国人の広島における周遊を促進させるという。
さらに、三井住友カードが保有する加盟店の売上データをマーケティングツールやAIツールで解析することで、カード利用者の利用動向、動線等の統計分析が可能になる。同分析結果を「Hiroshima Free Wi-Fi」等導入店舗と重ねあわせることや、国籍別、他主要都市、Wi-Fi未導入店舗との比較をすることで、①自店利用者の周遊傾向(自店舗を出た後の周遊先)、②店舗におけるWi-Fi導入効果、③利用店舗業種や地域の特徴(消費動向)――が把握できるようになるそうだ。