2018年8月14日8:00
クレディセゾンと公益財団法人浜松・浜名湖ツーリズムビューローは、2018年8月13日、「観光資源の開発および観光誘致に関する連携協定」を締結した。今回の連携協定により、クレディセゾンのソリューションを活用し、浜松・浜名湖地域の観光資源開発や観光客誘致、キャッシュレス決済の普及などに向けて取り組むそうだ。
関東圏などからの観光客誘致が課題に
5つの取り組みを協力して進める
公益財団法人浜松・浜名湖ツーリズムビューローは、静岡県・浜松市・浜松商工会議所・地元企業などからの出捐を受けて、国内外のコンベンションおよび観光客の誘致や支援などの事業を行っている。
現在、浜松・浜名湖地域に訪れる人の約7割が中部圏からであり、関東圏からの誘客に課題があるという。クレディセゾンには3,700万人の会員資産があり、セゾンカードやUCカードには関東にも多くの会員を有するが、浜松・浜名湖地域の魅力を発信することで、誘客を図る。さらに、地域に訪れた人が再度訪れてもらえるように、ファン作りを進めていくが、その面でもクレディセゾンとの取り組みは有効であるとした。
会員には浜松・浜名湖の地域特産品を紹介
インバウンド対応も含めキャッシュレス環境を整備
具体的には、5つの取り組みを進める方針だ。1つめは、全国のカード会員に向けてセゾンカウンターや E-mail・DM、セゾン・UC Portal(カード会員向けアプリ)などを通じて観光情報等を発信するほか、浜松・浜名湖地域の商業施設等と協力してカード利用活性施策を実施する。
2つめは、セゾン・UCカード会員に向けて、浜松・浜名湖の地域特産品紹介や永久不滅ポイントを活用した特産品の交換を行う。永久不滅ポイントは無期限に貯まるポイントで、1,000億円の残高を有しているが、ポイント交換のツールとして活用できる。また、ふるさと納税において、地域に足を運んでもらう交換アイテムとして、“コト”にスポットを当てることができるとした。
3つめは、キャッシュレス決済の整備・利活用で、地域におけるキャシュレス決済の普及を推進するため、セミナーの開催を予定している。さらに、セゾン・UCカード会員など、国内の旅行者に加え、海外からの観光客が便利に利用できるキャッシュレス環境の整備も準備していきたいとした。クレディセゾン 営業推進事業部 東海支社長 野尻実香氏は、「当社が持っているソリューションを活かしていきたいです」と話す。
ビッグデータを活用しマーケティング活動をサポート
「海の湖」ファンクラブ制度構築を目指す
4つめは、ビッグデータの活用で、クレディセゾンでは、インターネット行動ログ分析サービスの紹介等を通じて、浜松・浜名湖ツーリズムビューローのマーケティングをサポートしていく方針だ。
5つめは、「海の湖」ファンクラブ制度構築を目指す。浜名湖エリアのファンクラブ制度構築に向けた企画・運営支援を行うことで、地域のリピーターを創出し、観光推進を行うとした。内容は調整中だが、アプリを活用した制度となる予定で、今年中には実証実験ができればと考えているそうだ。公益財団法人 浜松・浜名湖ツーリズムビューロー 理事・事業本部長 前田忍氏は、「お客様に最適な情報を提供することに重きを置いて進めています」と語った。
クレディセゾン 常務取締役 営業推進事業部長(兼)アフィニティ営業1部 担当 三浦義昭氏は、過去に浜松市に本拠を置く遠州鉄道との提携クレジットカードの立ち上げに携わったが、「浜松には、いろいろな名産物、観光施設があると感じました。その魅力をカード会員の皆様に発信して、浜松を知って、来て、楽しんでいただきたいです」とした。