2020年4月28日7:00
MONET Technologiesは、企業や自治体のMaaS(Mobility as a Service)の実現を支援するためのデータ基盤やAPIなどを備えた「MONETプラットフォーム」の機能を拡充し、2020年4月27日から本格的に運用を開始したと発表した。また、機能の拡充に伴い、オンデマンドバスの配車システムをはじめ、天気・観光・地図情報などのデータやシステムのAPIを提供する「MONETマーケットプレイス」を、「MONETコンソーシアム」の加盟企業でシステム開発などを行う企業向けにプレオープンした。
MONETは、今夏をめどに「MONETマーケットプレイス」を一般企業向けにもオープンするほか、複数のAPIなどを組み合わせ、開発不要ですぐにMaaS事業を開始できるパッケージの提供を予定している。また、MaaSの実現を推進するパートナーとして、「MONETマーケットプレイス」にAPIを提供してもらえる企業からの申し込みを受け付ける予定だ。なお、「MONETマーケットプレイス」は、MONETが提供するオンデマンドバスの配車システムをはじめ、さまざまな業界・業種の企業から提供されるデータやシステムのAPIを購入して、新たなサービスの開発に活用できるマーケットプレイスとなる。まず「MONETコンソーシアム」の加盟企業でシステム開発などを行う企業向けにプレオープンし、さまざまなAPIを試験的に無料で提供する。
具体的には、オンデマンドバスの運行に必要な予約や運行管理などのAPIを、まとめて提供する。また、SBペイメントサービスのオンライン決済サービスを利用して、クレジットカード決済ができる。なお、今後は各種電子マネー決済への対応も予定している。チケットでは、予約情報や決済情報を基に、乗車券や入場券として利用できるQRコードを発行可能だ。ウェザーニュース提供の天気予報 APIでは、全国(1kmメッシュ)の天気予報を1時間ごとに取得できるAPIと、指定した場所の最寄りの観測地点における過去の観測値データを、2008年までさかのぼって取得できるAPIを提供する。JTBパブリッシングのるるぶDATA APIは、旅行情報誌『るるぶ情報版』に掲載されている全国観光スポットの情報や、イベント情報、温泉地、観光視点で区切った日本全国のエリア体系などの情報を取得できるAPIとなる。ゼンリンデータコムのいつもNAVI APIは、多彩な地図・位置情報サービスをウェブサイトやスマホアプリなどに実装するための開発ツールがセットになった、エンタープライズ向けサービスだ。
そのほか、近日公開のAPIもある。サイバートラストのiTrust本人確認サービスAPIは、マイナンバーカードと公的個人認証サービスの活用により、犯収法(犯罪収益移転防止法)に対応したオンラインでの本人確認や現況確認を実現するサービスだ。オプティマインドのLoogiaは、AI(人工知能)を活用してラストワンマイルの配送ルートを最適化する、配送および輸送事業者向けのクラウドサービスとなる。MapboxのMaps APIは、高品質な位置情報・地図情報をアプリに実装するための、簡易で柔軟なカスタマイズを可能にするサービスであるとしている。
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ペイメントナビ編集部
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