2012年6月20日20:38
日本マルチペイメントネットワーク推進協議会(JAMPA)および日本マルチペイメントネットワーク運営機構(JAMMO)は、電子決済サービス「Pay-easy(ペイジー)収納サービス」の2012年5月の利用件数が、過去最高の610万件(対前年同月比121%)となり、初めて月間600万件を突破したと発表した。利用金額は、9,163億円(同123%)となった。利用件数は地方公金の利用件数が最も多く、前年同月比133%という大きな伸び率となった。また、インターネットバンキング・モバイルバンキング・ATMを使用したペイジー収納サービスの方式である「オンライン方式」の利用件数は月間300万件を超えたという。
5月の利用増加の主な要因は、地方公金における利用の増加が挙げられる。5月の地方公金の利用件数は対前年同月比133%の282万件、利用金額は同127%の1,855億円となった。これは、5月は自動車税の納付時期でもあり、2012年度から新たに自動車税等の納付へのペイジー対応を開始した地方公共団体を中心に、大幅に利用が拡大した。
また、国庫金でも月間の利用件数が前年同月比127%の83万件、利用金額が同122%の過去最高となる6,558億円を記録した。これは、政府の電子政府推進の動きと相俟って、税理士を中心とした国税の納付や、関税の納付での利用が拡大を続けていることによるという。
今回、オンライン方式の取扱件数が初めて月間300万件を超えた。オンライン方式の取扱状況は、ほとんどのチャネルで、月間利用件数・金額の過去最高値を更新する結果となった。
チャネル別に見ると、ATMにおける利用件数は対前年同月比126%の82万件、利用金額は同145%の180億円と大幅に拡大。これは、2011年度ペイジーに対応した金融機関ATMが拡大(全国の金融機関ATMの約43%がペイジーに対応)したことによるものである。
2012年度に引き続き、2013年4月にも横浜市、長野市でペイジー収納サービスの開始が予定されており、今後も地方公金を中心にペイジーのさらなる利用拡大が見込まれるという。