2012年1月9日9:00
携帯キャリアのベライゾンが、ワンタイムの請求書支払いに2ドルを課金すると発表した。支払手段はクレジットカードやデビットカードである。
これに対し、消費者は嘆願書を集め、手数料支払いをボイコットしようと立ちあがった。それに屈服するかたちで、ベライゾンはこの1月15日から実施する予定だった課金を中止したのである。
銀行や金融機関は新たなサービス提供に手数料を徴求しようと目論むが、消費者の声に押され、結局無料にせざるを得ない状態になる。
バンクオブアメリカがデビットカードの利用料として毎月5ドルの手数料を発表したときもそうだった。消費者のブーイングにあって、結局手数料課金を断念したのである。
金融サービスには費用がかかる。これをどうやって利用者からもらうか。決済会社の課題ではある。
アイデアのひとつとして、サービス手数料をバンドルするという方法がある。月間利用料としてセキュリティ、請求書支払い、ポイント2倍などを一束にして手数料をもらうのだ。
これだとひとつひとつのサービスに手数料を支払わなければならないという抵抗感は薄まるだろう。
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※本記事は日本カードビジネス研究会代表 佐藤元則氏の「カードBizと僕の勝手気ままログ」をご紹介しています。