2012年5月22日8:00
スマートフォンで進化する決済の最新動向
現在、国内では、NTTデータ、ゼウス、日本ポステック、フライトシステムコンサルティング、ロイヤルゲートなどがスマートフォン決済ソリューションを提供している。また、国内の主要なカード会社も新たな加盟店開拓のツールとして期待しているところは多い。
すでに宅配業務、訪問販売員などの代金回収用途、旅行会社、ホテル、飲食店、アパレルショップ、短期のイベントなどでスマートフォン決済ソリューションが採用されている。また、三井住友カードでは、ジェイティービー(JTB)の訪問販売用モバイル決済端末としてスマートフォンを用いたクレジットカード決済ソリューションの実証実験を行っている。
2012年5月9日には、ソフトバンクとPayPalが、日本でデジタル決済を推進する合弁会社「PayPal Japan」を設立する計画を発表した。現在、国内のクレジットカードの導入店舗は、95万店舗程度であり、335万店舗が未導入の状態となっているが、同社の参入により、中小の加盟店も導入の障壁がなくなる可能性を秘めている。
手持ちのスマートフォンを利用することにより、加盟店にとっては、どのようなメリットがあるのだろうか?また、セキュリティ面は担保できるのだろうか?今回のフォーカスでは、先行してシステムを提供する企業の取り組みなどを取り上げる。
■事例1
「PayPal Here」をキーにソフトバンクグループ全体でO2Oに取り組む
オンラインから店舗への送客、決済までワンストップで提供へ
~PayPal Japan
■事例2
三菱UFJニコスと協力しiPhoneやiPadに対応した決済ソリューションを展開
技術面、運用面の優位点を武器に国内屈指の実績を築く
~フライトシステムコンサルティング
■事例3
スマートフォン・タブレット端末を利用したクラウド型の決済サービスを開発
「PastelPort Plus」により技術革新をサポートし、新たな小売の形を提案
~NTTデータ
■事例4
POSと連携したスマートフォン決済で加盟店の販売管理をスムーズに
リアルとネットをサポートし、加盟店のO2O展開を支援
~ゼウス
■事例5
企画から設計、センターまで自社で構築したスマートフォン決済ソリューション「PAYGATE」
接触ICカード、銀聯、NFC決済に対応した「PAYGATE AIR」も投入へ
~ロイヤルゲート
■事例6
イヤフォンジャック型の磁気リーダと独自アプリの開発で差別化を図る
クレジット決済に加え、POSやポイントカードシステムとの連携も可能に
~日本ポステック
■事例7
JTBと共同で訪問先でのセキュアなスマートフォン決済を検証
新たな決済インフラとしてスマートフォンやタブレット決済に注目
~三井住友カード
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