2015年9月30日12:55
国内では、交通カード、決済、セキュリティの主要分野においてFeliCaが利用されています。また、2004年には、NTTドコモがおサイフケータイのサービスを開始。現在は、KDDI、ソフトバンクでも同様の名称でサービスを展開しています。
今後は、FeliCaとともに、MIFARE、TypeA/B、15693など、主要な13.56MHzの規格と互換性のあるNFC(Near Field Communication)の普及も期待されています。
そこで、弊社では、「FeliCa Connect2015」等で配布する冊子「FeliCa &NFC完全ガイド」と、ウェブを連携した企画を行うこととなりました。
本企画では、FeliCaやNFCビジネスに関する国内の事例、NFCモバイルペイメントの現状、NFCの規格の概要、FeliCaの歴史、関連アプリケーションの動向などをまとめました。
本企画の実施により、国内によるFeliCaやNFCビジネスの発展に少しでもつながれば幸いです。
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大日本印刷株式会社
国内№1ベンダーとしてFeliCaやNFCにかかわるサービスを幅広く展開
FeliCaの市場は拡大を続け、NFCではクラウドペイメントを提供へ
ソニー株式会社
PaSoRi(パソリ)をマイナンバー対応のカードリーダー/ライターとして展開
FeliCaの各種サービスにも利用できるマルチ端末として活用が広がる
フェリカネットワークス株式会社
企業とユーザーをつなぐスマートフォンアプリをリリース
サービス事業者をビジネスの前線で支援するプラットフォームサービスの構築
セイコーソリューションズ株式会社
決済環境を整えたい加盟店に向け、端末からセンターサービス、
シンクライアント型システムまで多彩なソリューションを提供
凸版印刷株式会社
「FeliCa Lite-S」を活用したアプリケーションの構築を安全にサポート
カードの正当性を確認するASPサービスで認証強化を実現
タレスジャパン株式会社
NFCのモバイル決済で注目を集めるHCEの運用にHSMは有効
最新の決済トレンドにも対応できる強固なセキュリティを実装
第1章 非接触ICカード/NFCサービスの進展
社会インフラとなった非接触ICカードの成長は続く
NFCスマートフォンをかざすだけで便利な世界も到来へ
●交通乗車券、電子マネー、ID分野で非接触ICカードが広がる 国内でのFeliCaの発行は継続的に成長
●海外ではEMVコンタクトレス決済が普及の兆し 国内でも発行するイシュアが登場
●国内では世界でいち早くモバイルサービスを商用化 13.56MHzのインターフェースを一本化できるNFC
●複数のアプリケーションを格納できるウォレットサービス 国際ブランドがトークンサービスを提供
●2012年はNFCスマートポスターに注目が集まる NFC活用の実サービスは徐々に増加
第2章 FeliCa&NFCの国内事例
■広島銀行
広島銀行が「電子マネー方式プレミアム付き商品券」の発行・運営を実施
地域の電子マネー「HIROCA(ヒロカ)」により地方創生を目指す
■盛岡Value City
盛岡の共通ポイントカードとして「MORIO-Jカード」を発行
地域で貯めて・使える・地域を元気にするカードを目指す
■EMGマーケティング
キーホルダー型の非接触決済サービス「Speedpass」「Speedpass+」を展開
QUICPayやnanaco決済が可能な「Speedpass+」で外部でも利用可能に
■リクルートホールディングス
京都大作戦2015でICカードを利用して『リクルートかんたん支払い』を提供
FeliCa Lite-SにIDを紐づけて会場での支払いをキャッシュレスに
■スターバックス コーヒー ジャパン
「スターバックス カード」を活用したCRMを強化
おサイフケータイやiPhoneケースでのサービスも展開
■ドトールコーヒー
非接触ICチップ採用のドトールコーヒー専用プリペイドカードを発行
セディナと連携し、販促に役立つサービスを展開へ
■ぐるなび/東京メトロ
駅出入口案内看板にNFC対応ステッカーを設置
周辺のお出かけ情報にスマホをかざすだけでアクセス可能
■フジテレビ
NFCリストバンドをフジテレビの夏の一大イベントへ採用
スムーズな入場に加え、回遊データをビッグデータとして活用
■パーク24
交通系ICカードの降車履歴に応じて駐車料金を優待するサービスを全国で展開
新幹線と連携した優待、カーシェアリングでの取り組みなどすそ野が広がる
■NTTドコモ
NTTドコモがサイクルシェアリング事業を展開
FeliCa機能など、ITを駆使して無人の管理を実現
■社団法人川崎市薬剤師会
電子お薬手帳で患者、薬剤師双方にメリットのあるサービスを目指す
市や病院と連携し、地域での活用もスタート
■東京都市大学
PASMO機能付学生証・教職員証を導入
今後は学生食堂、文具ストアなどのキャッシュレス化を検討
●学校法人岩崎学園 横浜医療情報専門学校
認知症患者、介護者、地域の人々が協力して徘徊を見守るNFCアプリを学生が開発
徘徊者の情報をNFCスマートフォンで読み取り、早期発見につなげる
第3章 NFCモバイルペイメントに夜明けは来るか
国内のカード会社/海外の電子マネー事業者の取り組み
●三井住友カード
NFCスマートフォンによる「Visa payWave」を会員に提供
海外渡航者を中心に利用され、リピーターも多い
●オリエントコーポレーション
「Orico Mobile Visa payWave」を他社に先駆けて展開
モバイルペイメントはHCEへの移行を視野に
●eB Card Corporation
韓国で利用できる「モバイルcashbee」で旅行者に利便性提供
国内3キャリアのスマホで現地でのかざす決済が利用可能
世界中で広がりを見せる非接触決済、モバイルペイメント
海外の注目サービスを紹介
●世界中に広がる国際ブランドのコンタクトレス決済 オーストラリアでは非接触決済が主流に
●HCEによるモバイルペイメントもスタート 英国でもロンドン五輪以降、非接触決済が加速
●アジアで広がる非接触電子マネー 香港、韓国、台湾、シンガポールなどで展開
・「Octopus」(香港)
・「T-Money」(韓国)
・「悠遊カード」(台湾)
・「icash」(台湾)
・「NETS@FlashPay」(シンガポール)
・「EZ-Link」(シンガポール)
●海外では「Samsung Pay」「Android Pay」がスタート
第4章 FeliCaの歴史とビジネス
国内の非接触ICカードの地位を確立したソニーのFeliCaの歴史とは?
高機能なアプリケーションに加え、新市場の開拓にも注力
●当初は物流分野におけるRFIDからスタート 1997年にオクトパスカードが稼働
●2000年代は国内で大型プロジェクトがローンチ NFCで国際標準との互換性確保
●FeliCaチップの出荷累計は8億9,000万個 インドネシアなどアジアでの展開を強化
●会員証/ポイント分野へのFeliCa適用を狙う カードの暗号方式はDESからAESへ移行
●多様な形状のFeliCa採用事例も増加 「RC-S390」はBluetooth接続を実現
●キャラクターやフィギアに搭載可能な「FeliCa Lite」 LiteとPlugの機能を引き継ぐ「FeliCa Link」
●EMV準拠の接触および非接触との一体型チップを開発 複数のカードを1枚に集約できるカードも発表
●モバイルFeliCaは1,000万人が日常的に利用 生活に密着したサービスに力を入れる
第5章 NFCの最新動向
NFCの規格策定と普及啓発を行うNFCフォーラムの最新動向は?
決済などさまざまな分野でのNFCの利用シーンが加速
~NFCフォーラムチェアマン 田川晃一氏インタビュー
●決済や鉄道との共同作業に力を入れる 航空のIATAとの取り組みは規格が完成
●Appleが最上位のボードメンバーとして加盟 NFCフォーラムの認定の位置づけをさらに高める
●「Nマーク」のライセンス数は約4,000 2016年2月に総会を東京で開催
NFCビジネスの構造とそのメリットとは?
SIM、HCEなど、世界各国でさまざまな方式が採用される
●セキュアチップの実装方式はさまざまなパターンが存在 SIMや内蔵に加え、HCEの採用が加速
●NFCチップの利用は国や事業者で考えは異なる キャリアはSIMカード方式を推進
●NFCアプリケーションを管理・統括する「TSM」 「MNO-TSM」、「SP-TSM」それぞれの役割は?
●クラウド上にセキュアな機能を格納するHCE カード番号を別の乱数に置き換えるトークナイゼーション
●国内はキャリア、カード会社などが古くから取り組む 消費者に受け入れられるNFCサービスの構築に期待
第6章 NFCの適用アプリケーション
モバイルのタッチでつながるさまざまなアプリケーションが登場
決済、ポイント/会員証、エンターテインメント、デジタル家電などで利用が進む
●決済分野では国際ブランド準拠の決済の広がりに期待 従来のFeliCaベースとの共存が可能に
●決済以外のサービスも搭載したウォレットサービス アプリケーションが先行する国内は普及に向け一日の長?
●ギフト/プリペイドカードサービスではNFCとカードの併用 決済端末としてスマートフォンを活用
●住基カードや運転免許証を認証カードとして幅広く活用 生保・損保の利用シーンも拡大へ
●交通分野では世界各国で活用が進む スマートポスターによる時刻表データの受信や乗継の案内も可能
●スマートポスターを活用した送客サービス 書籍などのノベルティにも活用可能
●FacebookやTwitterのSNSとの連動 リアルの行動をネットに拡散
●プロトコル・ハンドオーバーによるデータ転送が可能に ビデオカメラ、ゲームマシンなどでコンテンツ転送